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トラトラ株 2030グループ長期ビジョンを提示した丸運の収益、積極投資に期待 米株高と円安追い風、日本株は「堅調」続く

zakzak by夕刊フジ 2024年7月13日 10時0分

日米株式市場ともに非常に強い動きとなっている。7月10日の米株式市場では、ナスダック総合株価指数の終値は18647・45ポイントと、7日連続で最高値を更新した。また、S&P500種株価指数の終値は5633・91ポイントと連日で最高値を更新し、初めて5600ポイント台に乗せた。

一方、日本では11日の日経平均の終値が4万2224円02銭と、連日で史上最高値を更新した。当面の日本株については、米株高と円安を追い風に堅調な展開が続く見通しだ。もちろん、足元の急ピッチな上昇に対する調整はあるだろう。そのタイミングでの「積極的な押し目買い」をおすすめする。

まず、丸運(9067)は「2030丸運グループ長期ビジョン」で2030年のありたい姿を提示している。これが注目ポイント。営業収益は600億円以上、経常利益は20億円以上を達成することを目標としている。また、営業強化分野と次期成長分野にM&Aを含む総額120億円の積極投資を行っていくとしている。

そして、30年までのできるだけ早い時期に、ROEを「5・5%以上」にすることを目指し、PBRの改善に取り組んでいく方針だ。さらに、株主還元の強化として、24年3月期以降、連結配当性向50%以上をメドに配当を実施し、安定的な配当の継続にも配慮。単年度1株8円の配当を下限としている。

レゾナックHD、次世代半導体分野で海外展開へ

次にレゾナック・ホールディングス(4004)は、次世代半導体パッケージ分野において、日米の材料・装置などの企業10社によるコンソーシアム「US―JOINT」を米シリコンバレーに設立する。これが注目ポイント。

半導体の製造装置・材料メーカーの枠を超えて日本で進めてきた半導体パッケージ技術開発のコンソーシアム「JOINT」と「JOINT2」の取り組みを、米国企業も交えて海外に展開する計画だ。25年の稼働開始を目標に、24年からクリーンルームや装置導入などの準備を開始する。

ChordiaTherapeuticsに有望がん治療薬

そしてChordia Therapeutics(190A)は、リードパイプラインであるCLK阻害薬CTX―712について、日本での第1相臨床試験と米国での第1/2相試験を進行中であることが注目ポイント。

CTX―712は、がんの脆弱(ぜいじゃく)性をターゲットにしており、有望な治療薬として期待されている。また、同社は小野薬品工業(4528)に導出されたALT1阻害薬CTX―177(ONO―7018)に加え、CDK12阻害薬CTX―439、GCN2阻害薬など、複数のパイプラインの研究開発に取り組んでいる。 (株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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