伊香保のうどん街道で一番の老舗、清水屋さんにて、立て看板の写真付きの揚げ物&うどんラインナップと睨めっこすること10分。屋根付きのガラス張りの、外のような中の待合室で黒白舞茸天ぷらに睨みを効かせているとき、「川村さま~!川村さま~!」と声が!「はいっ!」と返事とともにスクッと立ち上がりまして、「あ、これ卒業式で名前呼ばれた時の立ち方だなぁ」と1人で思いながら店内へ。
レジを抜けたら、明るい茶色のテーブルと椅子が等間隔に並べられていて、軽くわいわいとしていてパァ~と明るくなりました。もう楽しみ。何もまだ注文していないのですが楽しみです。
入って左側の手前の一番奥へ案内されて、ホッとひと息。テーブル間の距離もほどよく隣が気にならないくらい離れていて、とても心地良いなぁと思いました。店員さんに一応、「とうもろこしの天ぷらは1人だと多いですか?」と聞いたら、「2名様分です」。「ありがとうございます」って、分かっちゃいるけど聞いちゃいました。
メニューを見ていたら「おひとりさまセットなるものが!」。「いろいろ食べたい!でも一人なのです!」なお客さんにピッタリ!わたしにピッタリ!決定!注文!こけしを取り出し写真を撮ったりしながらうどんを待っていたら「お待たせいたしました。おひとりさまセットです!」。届いた途端に心躍りました。
ざるうどんの上に、紅葉をカタどったうどんが載っていて、天ぷらがひとつずついろいろな種類で盛られて、3連小鉢にはきんぴらごぼうに山菜にこんにゃくとちょうどうれしい量が並び、そしてまさかまさかのごまだれ!あとから知ったのですが、水沢うどんはごまだれでいただくことが多いみたいです。
「いただきます!」。心の中でだいぶ大きめな声で発し、手を合わせていざ!いただくと、チュルチュルの喉越しにほどよい締まったうどん、喉が喜ぶうどんココにあり!水沢うどん、ココにあり!でございまして、どんどん食べられちゃう美味しさでした。ごまだれをつけたうどんと天ぷらがまた合いすぎまして、止まりません!!
■川村エミコ(かわむら・えみこ) 1979年生まれ。神奈川県出身。東京経済大学卒業。2003年からピン芸人として活動し、08年10月に白鳥久美子とお笑いコンビの「たんぽぽ」を結成。10年にフジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」の新レギュラーに。現在は日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」などで活躍するほか、自身のYouTube『おかっぱちゃんねる』も話題。「こけし」集めの趣味や、温泉ソムリエアンバサダー、夜景鑑賞士の資格も持つ。23年から三浦市の〝みうら観光大使〟に就任。初の書き下ろし楽曲「優しさモンスター」配信中。