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SPORTS BAR ショットメーカー・山下美夢有の出番か 似たコースと出場メンバーは五輪前哨戦? メジャー第4戦「エビアン選手権」

zakzak by夕刊フジ 2024年7月10日 6時30分

女子ゴルファーの情報収集に、写真付きで発信されるインスタグラムのフォローは必須である。山下美夢有(22)が7日更新し、「フランス無事到着しました」と報告。街並みを背景にした記念ショットなど4枚の写真もアップしたが、こだわりは「#(ハッシュタグ)」である。〝#フランス、#エビアン、#パリオリンピック〟と3つ並べた。

世界ランキングの各国上位2人に付与される五輪代表を、山下は国内戦よりポイントが高い海外メジャーを選んで勝ち取った。初戦「シェブロン選手権」で17位タイ、2戦目「全米女子オープン」は12位タイ、そして6月の3戦目「KPMG全米女子プロ選手権」で2位タイ。「えっ、パリに行けるんですか?」が第一声と聞いた。古江彩佳、畑岡奈紗を逆転した思いが「#」に見えた。

その前に仏での前哨戦がある。11日開幕のメジャー第4戦「アムンディ・エビアン選手権」である。会場のエビアン・リゾートGCは過去、メジャー大会昇格前の1997年に小林浩美(現日本女子プロゴルフ協会会長)、2009、11年には宮里藍が優勝するなど日本人には相性がいい。

スイスとの国境近くのレマン湖を見渡す丘陵地にあり、湖岸と並行するレイアウトが特徴。つま先下がり、つま先上がりなど微妙なライが多いというが、山下のショットの精度は折り紙付きだ。国内女子ツアーの今季スタッツで、フェアウエーキープ率77・8325%(3位)、パーオン率71・5198%(9位)という高い数字は武器になる。

特筆すべきはリカバリー率(パーオンしないホールでパーかそれより良いスコアを獲得する率)の74・4395%で堂々の1位。そこには師匠・中嶋常幸プロの「ショットは曲がるもの。その後が大事」という教えがあった。徹底的にアプローチを磨いたのは2020年オフのこと。翌21年に初優勝し、ツアー通算11勝。22、23年の年間女王に輝き、今がある。

今回のエビアンには、今年の全米女子オープン覇者で山下とともにパリ五輪で日の丸を背負う笹生優花、同2位の渋野日向子ら日本勢10選手が出場する。日の丸の活躍が見える?! ちなみに8月7日開幕の女子ゴルフ五輪会場はル・ゴルフ・ナショナルのアルバトロスコース。資料にはフェアウエーの起伏が複雑とあるが、ショットメーカーの山下向き?! 気が早過ぎるか…。(産経新聞特別記者・清水満)

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