先月、Ｕ―ＮＥＸＴで配信が始まったばかりなのがアメリカの人気ドラマ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン２」です。このドラマは「ゲーム・オブ・スローンズ」の２００年前を描く新シリーズ待望の第２章となります。
ジョージ・Ｒ・Ｒ・マーティンの小説「炎と血」を基にしたこの作品は、七王国に複数の王家が台頭する以前、絶大な権力を保持していたドラゴン使い「ターガリエン家」が描かれています。
シーズン１についてはここでも取り上げたのでご存じの方も多いでしょうが、日本ではまだそこまで知られていないドラマなのかもしれませんな。ただ、アメリカやヨーロッパでは違います。
エミー賞史上最多５９賞受賞と前人未到の記録を誇り、米テレビ業界の歴史を塗り替え続けたＨＢＯの大人気ＴＶシリーズなのです。ＨＢＯはドラマもドキュメンタリーも実に芯のしっかりした作品を制作していて、個人的にはＨＢＯって名前だけで信頼しています。音楽で言うとレーベル買いしちゃうような感覚ですね（わかりづらい？）。
ヴィセーリス王の後継をめぐり分裂したターガリエン家。王女レイニラ率いる《黒装派》と王妃アリセント率いる《翠装派》にそれぞれの評議会や兵士たちが分かれ巻き起こす、血で血を洗う激しい内戦が行われ…。
後継者問題というのは今でも大変難しい問題ですよ。国のリーダーはもとより会社の社長、町内会の会長に至るまで、前任者が好人物だった場合は特に継承が難しいもんです。古代ローマ好きの私からしても、善政がすんなり継承されることの方が少ないですから。その周辺に不審な死があったりするというのは何も大昔のことでもないんですよね。落語の世界だって…、それはないか。
権力を握るための腹の探り合い、手段を選ばない策略。皆さんの周りにもそんな後継争いがあるかもしれませんぞ。 （立川志らべ）
※配信は予告なく終了している場合もあります