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テレビ業界、今年も〝サンドウィッチマン頼み〟が続く理由 早くも「紅白」司会の声も 相次ぐスキャンダルでリスク回避加速

zakzak by夕刊フジ 2025年1月28日 6時30分

2024年はとかく人気芸能人の騒動が目立った。今年に入っても女性とのトラブルをめぐって中居正広(52)が引退を表明している。こうした事案の影響は、今年のテレビ業界のキャスティングにも色濃く反映されそうだという。

昨年は「週刊文春」に性加害疑惑を報じられたお笑いコンビ、ダウンタウンの松本人志(61)が訴訟に専念するとして活動を休止し、8月にはユーチュバーのフワちゃんがXへの不適切投稿で炎上した。

10月にはお笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二(42)が不同意性交などの容疑で書類送検され、所属の吉本興業からマネジメント契約を解除された。

1年を通じて人気芸能人の騒動が世間を騒がせたが、今年に入っても止まらず、テレビ業界ではリスク回避の流れが加速しそうだという。放送作家は明かす。

「人気や知名度があり番組視聴率に貢献しそうなタレントでも私生活に関する悪い噂があると、起用に慎重になる傾向が強まっています。しかもテレビ業界も不景気で昔ほどリサーチに予算がかけられないため、風評に踊らされるケースも。結果的に多くの番組に出演する好感度タレントを起用する無難なケースが増えていますね」

とくにMCクラスやレギュラー出演者ではその傾向が顕著とか。

「急なトラブルが発生した場合、編集処理では済まない。実際、中居さんのケースでも打ち切りや差し替えで局が大きな損害を被っているので、より慎重な扱いになります」(同放送作家)

昨年12月にニホンモニターが発表した「2024テレビ番組出演本数ランキング」では「ハライチ」の澤部佑(38)が1位になったが、民放テレビ局の番組スタッフはこう明かす。

「澤部さんは独身時代からノースキャンダルで知られ、結婚後も愛妻家のイメージが強い。相方の岩井勇気さんとのコンビ仲の良さも有名です。〝リスク回避〟の傾向が強まっている今のテレビ業界にピッタリのタレントです」

また、3月で終了する「ワイドナショー」(フジテレビ系)の後番組のMCに内定している「サンドウィッチマン」についても言及する。

「今でも数多くのレギュラー番組を抱えるサンドウィッチマンですが、実力に加えて東日本大震災が発生した時の献身的な支援活動やコンビ仲のよさ、遅咲きの苦労人のイメージなどもあり、老若男女幅広い視聴者層から支持が高く、好感度は抜群。私生活でも悪い噂は聞いたことがなく、今後ますます重宝される。民放だけでなく、NHKも高く評価しており、早くも今年の『NHK紅白歌合戦』の司会の有力候補とも目されています」

テレビ業界の「サンドウィッチマン」頼みはまだまだ続きそうだ。

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