Infoseek 楽天

翔猿、因縁の琴桜と“場外戦”支度部屋はピリピリムード…風呂場で呉越同舟 前日に「すごい悔しい思い」ファンの間でも誤審と大騒ぎ

zakzak by夕刊フジ 2024年9月12日 13時28分

大相撲秋場所 4日目=11日、東京・両国国技館

西前頭筆頭の翔猿(32)=追手風=が、結びの一番で大関豊昇龍(25)=立浪=を引き落としで破り2勝目。向こうっ気の強い小兵はNHKのインタビューで自ら口火を切り、「きのうすごい悔しい思いをしたので、今日は絶対勝ちたいと思ったのでよかった」と前日の鬱憤を晴らした心境を語った。

3日目は大関琴桜(26)=佐渡ケ嶽=と投げの打ち合いとなり、相手の手が先に着いたようにも見えたが、物言いもつかず敗れた。支度部屋に戻っても「感覚的には負けていない」と納得いかず、ファンの間でも〝誤審〟と大騒ぎに。

風呂場で呉越同舟

一夜明けたこの日も両者の因縁は続いた。結び前に4連勝を飾った琴桜から力水をつけてもらった翔猿は、インタビューを終えて東支度部屋に戻ると、先に琴桜が入っていた風呂場に向かった。

横綱や大関が入っている間は番付が下の力士は遠慮することもあるが、翔猿が埼玉栄高の5年先輩ということもあるのか、3メートル四方ほどに浴槽とシャワーのある風呂場で〝呉越同舟〟となった。

》リプレーに「残ってるじゃん。何なんだよ」絶叫 翔猿、軍配に〝物言い〟九重審判長は立行司の軍配を支持

さらに、マゲを直すため座った座敷は琴桜の右隣わずか1メートル。取組を終えた力士は引き揚げており、支度部屋に残っていたのは2人だけでスペースは空いているのに、背中合わせで取材を受けた。前夜の心境を問われた翔猿は「うーん…。思い出さないようにしていたけど、どうなることでもないんで。(映像は)何回も見ましたよ。(反響は)耳に入れないように。切り替えて次の日にやるしかないんで」などとコメント。言葉の端々は琴桜の耳にも届いたはずで、支度部屋にはピリピリムードが充満した。

先に身支度を終えた琴桜が、翔猿に「したっ」と挨拶をして引き揚げた後も、気まずい空気は晴れないまま。次の顔合わせも嵐の予感だ。 (塚沢健太郎)

この記事の関連ニュース