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バスケ男子代表、招集成功も…扱い難しい「2枚看板」 韓国との強化試合、渡辺雄太に加え「八村塁も出ない」監督発言で大騒ぎ

zakzak by夕刊フジ 2024年7月4日 14時7分

パリ五輪バスケットボール男子日本代表は、世界最高峰のNBAで今季プレーした八村塁(26)=レイカーズ、渡辺雄太(29)=前グリズリーズ=の招集に成功したが、超VIPの扱いに何かと神経を使っている。

バスケ男子代表は女子代表とともに3日、東京・有明アリーナでスポンサー主催の五輪壮行イベントに参加。招待されたファン約300人と交流したが、八村はコンディション調整を理由に欠席した。さらにイベント後にはホーバス監督が爆弾発言。5、7日の韓国との強化試合に、左ふくらはぎ肉離れの渡辺に加えて「(八村)塁も出ない」と明言したのだ。

広報担当者が慌てて割って入り、指揮官も「分からないです…」とトーンダウンしたが後の祭り。強化試合を地上波で中継するテレビ局やスポンサー周辺は大騒ぎとなった。広告代理店関係者は「ビッグネームの渡辺と八村がいるからこそ、今回の地上波中継やCM出稿もスムーズに決まった経緯がある。2人が出るのを前提につくった告知CMも差し替えだろう」と解説。「八村には今後も振り回されそうだ」と肩をすくめた。

先月末に代表合宿を報道陣に公開した際も、当初は八村は対応しないと通達があり、急きょ会見が設定されたものの「5分以内、質問数を限る」と事前に厳格な制約がついた。関係者は「ノーギャラではこれが限界」と漏らし、代理人契約を結ぶ米ワッサーマングループの影響力を示唆した。

この日は渡辺の取材対応もなし。NBAで実績を残してきた2枚看板に、五輪で存分に活躍してもらうためのVIP待遇とはいえ、特別扱いされない選手たちとの一体感も高めたいホーバス監督には、チーム作りの苦労もありそうだ。 (山戸英州)

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