サッカーJ2長崎が23日、リーグ2連覇を果たしたJ1神戸からMF山口蛍(34)を完全移籍で獲得したことを発表した。
J1優勝クラブの主将がJ2へ移籍するのは異例。今季は故障こそあったがチーム主将として連覇に貢献した。日本代表でW杯2大会出場の実績もある。神戸も慰留したが、この日、山口は長崎のホームページを通じて「J1昇格に向けて持てる力は全て出します」とコメントを発表した。
長崎は来年3月にクラブ創設20周年をむかえる。親会社のジャパネットホールディングスは、総事業費1000億円をかけた「長崎スタジアムシティ」を今年10月に開業。山口は今季、年俸1億5000万円の3年契約の最終年で、高田旭人社長(45)が自ら出馬して口説いたという。
神戸は今オフ、リーグMVPに輝いた武藤嘉紀(32)が契約満了。三木谷浩史会長(59)が慰留しているが、J1名古屋が年俸3億円以上を提示するなど争奪戦を繰り広げている。 (久保武司)