阪神が10日の最下位・ヤクルト戦(甲子園)に快勝。4月以来となる今季2度目の4連勝&3カード連続勝ち越しを決め、首位巨人とのゲーム差も0・5に縮めた。ヤクルトの拙守に付け込んで2度のサヨナラを含む4試合連続逆転勝ちに成功。チームは2位再浮上とやっとこさ、乗ってきた。
試合は育成から昨秋に支配下登録された2年目・野口恭佑外野手(23)がプロ初の6番スタメンで初適時打をマークするなど2打点の活躍。岡田彰布監督(66)は野口の打撃を「まだまだ経験しないといけないけど、期待に応えている」と評価し、「今日は久しぶりにゆっくり7、8、9回をベンチで見れた」と余裕の試合展開となった。
それにしてもセ・リーグは巨人、阪神、DeNA、広島が1ゲーム差にひしめく大混戦に突入。球団初の連覇に挑む阪神としても気の抜けない日々が続くが、今季は幸運にも「猛暑の7、8月」〝納涼モード〟の恩恵が待っている。
日本一となった昨年、7月は11日以降の14試合(甲子園11試合)がすべて屋外球場、8月は25試合中、ドーム14試合、屋外11試合とヘビーな日程だった。ところが今季の7月は12日以降の14試合中、ドームが6試合、屋外は8試合(すべて甲子園)。勝負の8月は27試合中、ドームが12試合で、屋外は15試合あるものの、暑さの和らぐ23日以降に9試合も組まれている。
例年この手の日程作りにも口を挟んできた岡田監督は「今年の8月は(ホームの京セラドームも含め)12試合もあるのは大きいわ。暑い外でやるのとは全然違うからそら助かるよ」と大喜びでいる。
「今後も我慢比べの展開になるなら岡田は強い」(球団OB)との声が上がる中、期待通りの〝納涼アシスト〟といくか、注目だ。 (岩﨑正範)
阪神―ヤクルト13回戦(阪神8勝5敗、18時1分、甲子園、4万2575人)
ヤクルト100000000-1阪 神00011200×-4
(勝) 大竹14試合6勝4敗
(S) 岩崎36試合3勝3敗13S
〔敗〕 奥川3試合2勝1敗