「NHKは若い視聴者、いわゆるZ世代の取り込みに必死です。そのためにはスタート・エンターテイメント社のアイドルに出場してもらうことは〝局命〟でしたが、結果、フラれたということです」
スポーツ紙放送担当記者がそう伝えるのは、NHK紅白歌合戦に2年連続でスタート勢がゼロという現実だ。かつては、出場すると翌年の営業ギャラが跳ね上がるとまで言われた紅白だが、平均視聴率は年々さえない。
「昨年の第1部は初めて30％を切りました。ずっと右肩下がりです。底を打っているのかどうかは分かりませんが、少なくとも視聴率のV字回復は見込めない。そもそも対抗戦という構図が古臭く、歌合戦というワードも若い世代にはピンと来ないそうです。受信料をたっぷり使って、NHKが娯楽番組を作る大義名分ももうないのでは」（前出・スポーツ紙放送担当記者）
元King＆Princeの平野紫耀、神宮司勇太、岸優太によるグループ「Number＿i（ナンバーアイ）」の出場が旧ジャニ勢の残り香か。3人のパフォーマンスが高い視聴率をたたき出せば、旧ジャニ勢の潜在需要が分かる。年頭に明らかになる瞬間視聴率が気になる。 （業界ウオッチャーX）