5打数4安打
巨人・丸佳浩外野手(35)が28日の広島戦(東京ドーム)で5号サヨナラ本塁打。5打数4安打で打率は・310に上昇し、ヤクルトのサンタナを1厘抜き、リーグトップに立った。
延長10回、広島の守護神・栗林のカットボールを右翼席へ。「すごい完璧な当たりで、非常に手応えよかった。こういう接戦をモノにできたら優勝もみえてくる。カープに勝たないと絶対優勝できない。初戦を取ったのは大きいので、明日から頑張りたい」と劇弾を喜んだ。防御率0点台と抜群の安定感を誇る栗林を捉え、首位広島との大事な3連戦の初戦を白星で飾る値千金の一発だった。
今季はどの主力打者も打撃不振に苦しみ、3割打者はセ・パ2人ずつの計4人だけ。丸は巨人移籍後の5年間で3割をクリアしたことは一度もなく、昨年は7月の前半戦終了で2軍落ち。打率は移籍後最低の・244。選手生命の危機といっていい状況に陥ったが、投高打低のシーズンで1番に定着し、突然V字回復を果たした。
丸は「しっかりスコアラーさんと打席のプランを考えながら入っている。それがブレずにできている。当然(狙いが)当たったり外れたりすることもある。その中でもある程度できている」と説明。配球の傾向などを読んでいることが好調につながっているという。
「(首位打者から)明日落ちないように頑張りたい」と笑わせたが、2018年以来の3割ばかりか、初の首位打者のタイトルも夢ではない勢いだ。 (K)
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巨人―広島10回戦(4勝4敗2分、18時1分、東京ドーム、4万1532人)
広島 0000100010-2
巨人 0000200001x-3
(勝) 高梨25試合2勝1敗
〔敗〕 栗林31試合2敗20S
(本) 堂林1号①(戸郷)、丸5号①(栗林)