Infoseek 楽天

岡田監督退任、正式発表も阪神OBから厳しい指摘 昨年の日本一監督が勇退、異例の人事 掛布氏「球団がお願いすべき」

zakzak by夕刊フジ 2024年10月7日 11時53分

球団初のリーグ連覇を逃した阪神は6日、岡田彰布監督(66)の今季限りの退任とフロント転出を正式に発表。昨年の日本一監督を勇退させる異例の人事には、大物OBから不満が噴出するなど、あちこちで波紋を呼んでいる。

DeNAとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージに向けて全体練習を再開したこの日、粟井球団社長は「岡田監督の退任、来季のフロント入りをこのタイミングで公表させていただきます。役割は具体的に申し上げる段階ではない。いろんな意味で支えていただこうと思っています」などと説明。一部で勇退が報じられた3日のゼロ回答から〝一歩前進〟も、藤川球児氏(44)=球団本部付スペシャルアシスタント=が最有力とされる後任人事に関しては「大変申し訳ないが、しかるべき時期が来たら公表します」と語るにとどめた。

ほんの1年前に38年ぶりの日本一に歓喜し、復帰1年目で偉業を遂げた名将を称えたOBたちの衝撃は大きい。「一緒に戦ってきた岡田がこういう形でユニホームを脱ぐのはすごく寂しい」と、自身のユーチューブで真っ先に異を唱えたのが掛布雅之氏(69)だ。次期OB会長が内定している「ミスター・タイガース」は、「ファンの方々も納得していないんじゃないか。球団が『来年、監督はどうされますか? もう一年やってください』とお願いすべきだと思う」と疑問を呈した。

あるOBも「掛布の言う通り。岡田が気の毒で仕方ない」と同調。「岡田のときはOBもバックアップしてきたけど、もうする気がなくなった。阪急から監督人事の主導権を取り戻したい気持ちは十分分かるが、勝てる監督を2年で終わらせることはない」と憤る。また、別のOBは「次に監督をやる藤川が世間から悪役みたいになってしまわないか、そっちも心配だ」と首をかしげる。

渦中の岡田監督はこの日も報道陣には無言を貫いたが、練習前のミーティングで選手、スタッフを前に「今季限りで辞める。力及ばずだったけど結果を受け止め、CS、最後は日本一と一日でも長く野球をやろう」と退任の挨拶。選手会長の中野は「有終の美で終わりたい。監督をもう一度胴上げしたい気持ちは、選手もより一層強まっている」と結束を強調したが、この落ち着かない状況のままCSでどこまで普通に戦えるか、心配ではある。(岩﨑正範)

この記事の関連ニュース