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巨人・浅野翔吾の満弾呼んだイチローの「金」言 高校時代に指導…昨オフにも秘伝を伝授 始球式の14歳メダリストには天然炸裂!?

zakzak by夕刊フジ 2024年8月15日 11時33分

巨人・浅野翔吾外野手(19)が14日の阪神戦(東京ドーム)で1軍再昇格後の初スタメンを果たし、今季初安打となる決勝満塁本塁打を放った。高松商高(香川)時代に指導を受けたイチロー氏(50)=米大リーグ・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=と、今年1月の自主トレで〝再合体〟した際に受けた薫陶を大殊勲の一発につなげた。 (片岡将)

巨人が勝てば9連戦の勝ち越しが決まり、昨季大きく負け越した阪神との対戦成績を五分に戻せる大一番。「8番・右翼」でスタメン起用された浅野は、阿部慎之助監督(45)の抜擢に大仕事で応えてみせた。

4回2死満塁で迎えた第2打席でカウント1―1からの3球目。スライダーをすくい上げると、打球はぐんぐん伸びて左翼席へ飛び込むグランドスラムに。一塁を回って大きなガッツポーズをつくった浅野は「あそこで0点で終わると相手に流れが行く。バットを短く持って、相手が捕れないところへ打とうと。2軍でやってきたことのひとつ。それが1軍でも通用するっていうのが分かった」と分厚い胸を張った。

2022年のドラフト1位は今季、開幕1軍をつかむも3試合無安打に終わると、4月8日に2軍落ちを通告された。その際に指揮官から与えられた課題は「待っている球種、コースを絞らないと打てない」―。打席での狙いを明確にすることだった。

ルーキーイヤーを終えた昨オフ、浅野自身もその重要性を痛感したからこそ、プロへの道を開いてくれた恩人に助言を求めた。高松商高2年時の21年冬に同校を訪れ、指導してくれたイチロー氏に、今年も声をかけられ1月の自主トレに参加。「どの球を待って打つか。追い込まれた場合はどういう対応するか」などと質問をぶつけた。

もらった答えは〝秘伝〟として明かさないが、「それ(助言)も含めて2軍でやってきたこと。1軍で成果として出せたというのは自分にとっての収穫かなと思います」と浅野。レジェンドにあやかり同じ背番号「51」でプレーして2年目、プロ2本目にして生まれた満塁弾は、4年目で初グランドスラムのイチロー氏を超える最高の恩返しとなった。

天然炸裂!? 始球式の14歳メダリストに「マジで年上かと思った」

濃いヒゲにずんぐり体型と貫禄を感じさせる風貌のため、年上のチームメートたちから「おっさん」と呼ばれる浅野。

この日の始球式に登場した、パリ五輪スケートボード女子ストリート金メダルの吉沢恋(ここ)=写真=が14歳だと知り、「14?! 中3っすか? マジで年上だと思ってました」と驚くと、周囲から「どう見てもお前の方が年上だろ!」と総ツッコミを浴びていた。

こんな天然ぶりも、イチロー氏らレジェンドに放っておけないと思わせる、魅力のひとつといえそうだ。

巨人―阪神21回戦(10勝10敗1分、18時、東京ドーム、4万1839人)

阪 神000000000-0

巨 人00040000×-4

(勝) 戸郷20試合9勝6敗

〔敗〕 及川8試合1勝3敗

(本) 浅野1号④(及川)

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