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今日から始める10万円株 「石破ショック」にも逆行高した防災関連や地方創生関連 「サンヨーホームズ」「サイネックス」「イトーヨーギョー」

zakzak by夕刊フジ 2024年10月3日 6時30分

日本初の女性総理大臣誕生を織り込んで上昇していた先週の日本株市場。総理に直結する自民党総裁選の結果は石破茂氏の勝利となり、週明けの日経平均株価は「高市(早苗)トレード」の巻き戻しで、前週末比1910円安の3万7919円で取引を終えた。

個別銘柄に目を移すと、宇宙関連など高市関連とされる銘柄が軒並み値を崩す一方で、防災関連をはじめとする石破関連銘柄が値を飛ばした。

石破関連銘柄とされるのは、防災関連、地方創生関連、安全保障関連、地元(鳥取)関連の銘柄など。今週の10万円株は、「石破ショック」の9月30日に逆行高した石破関連柄をピックアップした。

スタンダード市場の「サンヨーホームズ」(1420)は、戸建住宅や注文住宅、賃貸住宅、福祉施設などの設計・施工やリフォームなどを手がける会社。この銘柄が物色されたのは、同社が防災と日常の両立を掲げ、多目的シェルターを手がけているからだ。足元の業績も良好で、2025年3月期は営業利益で前年比41・7%増を計画している。

株価は719円と、7万円台で投資可能。30日は寄り付きから買いが殺到、その後は利益確定売りにも押されたが、今後は折に触れ、物色の矛先が向かいそうだ。

スタンダード市場の「サイネックス」(2376)は、自治体の広報活動支援やふるさと納税代行など地方創生支援事業を展開している。業績は過去最高益を連続して更新しており、25年3月期は営業利益で9%の増益を計画している。

株価(30日)は全体相場の急落に逆行高し、前日比7・02%高の854円で取引を終えた。年初来高値は1月の1038円。ここを奪回してくれば、上昇に弾みがつきそうだ。

スタンダード市場の「イトーヨーギョー」(5287)は、コンクリートの二次製品メーカー。同社は、無電線化製品を手がけており、防災関連としての側面を持つ。これまでも台風災害や豪雨災害の際には株価が動意づいている。25年3月期は、営業利益で19・3%増を計画しており、業績の裏付けも十分。

株価(30日)は、532円と5万円台で投資可能。PBR(株価純資産倍率)は0・47倍、PER(株価収益率)は7・71倍と、株価指標的にも割安感がある。

(三枝裕介)

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