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「巨大地震注意」呼びかけ終了も…なお警戒の「南海トラフ」と首都直下 専門家「日本海溝・千島海溝も懸念」

zakzak by夕刊フジ 2024年8月16日 11時33分

政府は15日、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)に伴う防災上の呼びかけについて、大地震などの異常な現象が観測されなかったとして終了した。だが、南海トラフ地震や首都直下地震など巨大地震の恐れがなくなったわけではない。

気象庁と内閣府は、南海トラフ地震の想定震源域で大地震につながる可能性がある特段の変化を示す地震活動や地殻変動は観測されていないとした。過去の世界的な地震の統計では、大地震が連続して起きる可能性は、最初の地震から時間が過ぎると低下する傾向があるが、1週間以上後に発生した事例もある。

加藤愛太郎東京大教授(地震学)は「日向灘での地震後に『低周波地震』と呼ばれる微小な揺れが紀伊半島周辺などで確認されている。これが南海トラフの想定震源域の広範囲に及ぶと巨大地震のリスクも高まるため、引き続き注視が必要だ。国内で警戒すべきは南海トラフ巨大地震だけではない。首都直下地震や日本海溝・千島海溝地震も懸念され、内陸域には活断層がある」と話す。

15日午後には神奈川県西部を震源とする最大震度4の地震があった。地震の規模はマグニチュード(M)4・4と推定される。引き続き警戒や備えが重要だ。

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