Infoseek 楽天

令和を変える!関西の発想力 大阪のサバ博士がハチミツで仕掛けるサバ缶の味 昨今のブームで激戦状態の市場にも…異業種コラボレーションで抜け目ない戦略

zakzak by夕刊フジ 2024年8月30日 11時0分

ようやく晩夏。とはいえ、ここでカラダをケアしないと、まだまだ続く残暑に負けてしまいそうです。

そんな胸中を見透かすように、鯖やグループ(大阪府豊中市)を率いる「サバ博士」こと右田孝宣さんが、大阪・梅田の阪急三番街にある基幹店「SABAR」で斬新なサバ缶を売り出しました。

なんと、サバにハチミツをかけ、マスタードを添える洋風のサバ缶です。サバに含まれるEPAとDHAに加え、ハチミツにはビタミンやミネラル、ポリフェノールが含まれているので栄養たっぷり。さらに、コレステロール値を下げる効果や抗菌作用も期待できるため、夏バテのカラダを芯から癒やしてくれそうです。

また、サバとハチミツが織りなす味覚はなんともまろやかで、商品名も「SAVIBES(サバイブス) ハニーマスタード味」とフランス料理風。これまでのサバ缶にはない風味が感じられます。

右田さんも「サバ缶の新たな可能性を切り開く商品になると確信しています」と自信たっぷり。このサバ缶を皮切りに、自身のサバ研究を生かした商品を開発し、「サバ博士グルメ」としてシリーズ化したいと言います。

ただ、サバ缶の市場は昨今のブームもあって激戦状態。大企業の商品からご当地ものまで、巷にはさまざまなサバ缶があふれています。いくら斬新なサバ缶でも、市場に定着させるのは難しそうですが…そこは浪花のサバ博士、抜け目ない戦略をたてていました。

その核となるのが異業種とのコラボレーション。「今回は、アイデアのプロである広告制作会社アバランチ様とコラボしました」と右田さん。広告会社と協働開発することで、斬新な差別化をはかるとともに、オシャレな高級感を見いだしたのです。なんでも、サバとハチミツを組み合わせるアイデアも同社の発想だったとか。サバ博士がこだわる品質と広告会社のアイデアが、無類の「高級サバ缶」を生んだ、というワケです。

そして販売戦略。高級サバ缶には、高級志向の人々に特別なカタチで販売する「あなただけよ作戦」が有効と考え、自社の基幹店に加え、アバランチ社の公式サイトでも販売。広告業界に多い、こだわり感の強い人々へ特別な販路を開きました。この作戦なら、最初は少量でも着実に売れ行きを伸ばせそうです。

食べてみたい人は阪急三番街の「SABAR」または、鯖や公式サイトにお問い合わせを。価格は税抜1500円です。 (地域ブランド戦略家・殿村美樹)

この記事の関連ニュース