植野食堂 ふるさと駅弁作りの旅 福井編(BSフジ、27日午後2時~)
「植野食堂 ふるさと駅弁作りの旅」の第2弾である。「dancyu」の発行人である植野広生氏が、鉄道ファンで知られる俳優、六角精児とともにローカル線の旅に繰り出し、地産地消のふるさと駅弁を開発するという企画だ。
テーマは「食」×「鉄道」。今回の旅は、北陸新幹線の金沢―敦賀間開業によって注目度上昇中の福井・敦賀だ。
今年62歳になる同い年コンビの植野氏と六角が敦賀駅から延びるローカル線「小浜線」の魅力を再発見しながら、地産地消の「駅弁」を作り上げていく。
福井の地酒で乾杯し、三方五湖や若狭湾など小浜線沿線の風光明媚(めいび)な眺めを楽しみながら、沿線名物のサバずしや焼きサバを堪能し、民宿では絶品の煮魚やへしこに感動する。地元の料理人や名人との出会いを通して、沿線の魅力がつまったオリジナルのふるさと駅弁作りに試行錯誤する。
筆者は15年ほど前に一度、敦賀を訪れたことがある。当然、北陸新幹線など開通もしていないので在来線で訪れたわけだが、駅の改札を出て、敦賀の地に降りたときの記憶は相当に鮮明だ。
正直いって、本当にのどかな町だった(随分と表現を緩めている)。昼食を食べようと、地元の飲食店にでも入ろうと思ったが、探すのにかなり手間取った。結局、コンビニを見つけて、おにぎりで済ませたのだが。
しかし、よく考えると、海のすぐそばの町でうまいものがないわけがないのだ。ちょうど冬に訪れたこともあり、寒さのあまり、探し方が粗かったのだろう。仕事での訪問ということもあり、ガイドブックなども用意していなかった。
そう思うと、本当に残念なことをした。旅先でその土地のうまいものを食べることが旅の醍醐味なのに。新幹線の駅ができて、駅周辺も大きく変わったことだろう。だからこそ番組がつくるふるさと駅弁に期待大なのだ。 (F)