打撃不振で2軍落ちしていた巨人・坂本勇人内野手(35)が12日のDeNA戦(東京ドーム)で1軍復帰即「6番・三塁」でスタメン出場。4打数無安打に終わったが、好守に進塁打でベテランらしさを発揮した。チームはサヨナラ勝ちで6連勝を飾ったが7月に絶好調だった岸田行倫捕手(27)がスタメンからはじき出される格好となった。
試合後は「(状態は)よくないですよ。まあ、結果が全て」と言葉少なだった坂本。快音こそなかったが2―2の9回無死二塁では進塁打でチャンスを広げ若林のサヨナラ打を呼び込んだ。
阿部慎之助監督(45)は「(状態は)よくないね。よくないけども、ああいうのが最後にできる精神状態だから心配していないかな。明日も頑張ってもらおうと思います」と変わらぬ信頼を口にした。
この日は坂本が三塁に戻ったことで主砲の岡本和が一塁、一塁に定着していた大城が約1カ月ぶりにスタメンマスクをかぶり、今季の主戦捕手だった岸田がベンチ。
オーダー表をみた他球団のスコアラーは「岸田はいま乗っている打者。DeNAからしてみれば『外してくれてありがとう』でしょ」と指摘。確かに、岸田は試合前時点で7月の月間打率が・353と振れていた。ただ、大城は7月に・474とさらに当たっており、二者択一で大城に軍配があがったようだ。
この日の試合前には岡本和が左翼守備を練習。指揮官は「いや、まだ考えていない」と即時の守備位置変更は否定したが、坂本と大城、岸田を全員スタメン起用するには岡本和に左翼へとご移動願うしかない。
「僕の勝負するところは打席なんで」と主砲はリーグ単独トップの16号先制弾など2安打1打点の活躍。首位をキープした巨人は、さらなるギアをもう一段残している。 (片岡将)
■巨人―DeNA11回戦(巨人7勝4敗、18時、東京ドーム、4万1707人)
DeNA000110000-2
巨 人010000011x-3
(勝) 大勢16試合1勝1敗10S
〔敗〕 京山12試合1勝1敗
(本) 岡本和16号①(ジャクソン)、丸8号①(坂本)