来季の女子米ツアーは日本勢が席捲する？！ 今季初優勝から7勝を挙げて〝目下女王〟の竹田麗央（21）と昨年まで2年連続年間女王の山下美夢有（23）が3日、今年の米ツアー最終予選会＝QT＝（12月5日開幕、アラバマ州）への挑戦を発表した。
麗央の決断に迷いはなかった。前週「日本女子オープン」に勝利。その時点では「ギリギリまで考える」と。でも腹の中は決まっていた。〝2冠〟を制した翌日（9月30日）にエントリーを完了。「複数年シードはあるが、今年は7勝して、自分のゴルフに自信を持てるようになった」と目を輝かせた。家族も「行きたいときに行けばいい」と背中を押した。
今季米ツアーは6月の「全米女子オープン」で9位と大健闘したことが自信になった。「すごく楽しかった。日本と違ってコースは難しいけど、それをマネジメントするのが楽しみって」。その後、「KPMG全米女子プロ選手権」で32位、7月の「エビアン選手権」でも55位になった際、米を主戦としている勝みなみに、「早くおいでよ」と〝スカウト〟された。勝は同じ九州出身、竹田の力量を高く評価していただけに、大きな引き金になったという。
この日、山下美夢有も最終予選会の挑戦を決めた。すでに岩井明愛、千怜の姉妹も同予選会にエントリー済み。また原英莉花、神谷そらは今週の「スタンレーレディスホンダ」を終えた後、米の2次予選会（10月15日開幕、フロリダ州）に出場のため渡米する。
今季米では「全米女子オープン」を笹生優花、「エビアン選手権」を古江彩佳というメジャー勝者を筆頭に、西郷真央、畑岡奈紗、渋野日向子、西村優奈、勝みなみ、稲見萌寧、吉田優利と9選手が参戦する。下部ツアーで戦う馬場咲希も来季のツアー昇格を狙っている。みんな通過したら最大16選手の大所帯？！ 国内空洞化？！も懸念されるが、世界で戦ってこそですよね、〝暴れるニッポン軍団〟が楽しみです。 （清水満）