TBSが来年1月2日に放送する新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」が早くも波紋を広げている。女優、松たか子(47)をはじめとする3姉弟の人生を描いたホームドラマだが、ここでも、TBSの〝韓流押し〟が強すぎると話題なのだ。
同作は同局の「アンナチュラル」や現在放送中の「海に眠るダイヤモンド」、公開中の映画「ラストマイル」を手掛ける人気脚本家、野木亜紀子氏のオリジナル作品だ。
「松さんと多部未華子さん、松坂桃李さんが演じる3姉弟の人生の分岐点を中心に描いた新時代のホームドラマという触れ込みです。作品の舞台は鎌倉と韓国・釜山で、ほかに星野源さんや今作が日本のドラマ初出演となる韓国の人気俳優のチュ・ジョンヒョクさんも主要キャストとして名を連ねています」(テレビ誌ライター)
希代のヒットメーカーと豪華俳優陣とのタッグなので放送前から期待する声も多いが、他方、作品の内容に違和感を覚える視聴者もいるようだ。
「SNSでは今作に対し、日本の正月ドラマ、しかもオリジナル脚本の作品なのにわざわざ釜山を舞台にして、韓国の俳優まで起用していることに疑問を投げかける声も散見されます。作品を見てみないと何とも言えませんが、3姉弟のうちの1人が突然、『韓国に行く』と言い出すというストーリー展開もよく分かりませんし」(前出のテレビ誌ライター)
こうした反応は、最近のTBSの過剰な〝韓流押し〟が原因のようだ。放送作家はこう語る。
「今年7月に放送された特番『音楽の日2024』でも、K―POPアーティストが大量出演して話題になりましたが、TBSといえば、今年1月期の『Eye Love You』でヒロインの二階堂ふみの相手役にチェ・ジョンヒョプを起用。7月期の『ブラックペアン シーズン2』でもキム・ムジュンを抜擢していました。そこに来て、今回の正月ドラマなので〝また韓流押しか〟という反応もさもありなんです」
この背景には、TBSの〝お家事情〟があるという。
「TBSは、5月に映画『パラサイト 半地下の家族』や『バトル・オーシャン 海上決戦』などを手掛けた韓国のグローバルエンターテイメント企業『CJ ENM』とドラマや映画の共同制作で合意。今後3年間で3本以上の地上波ドラマ、2本の劇場用映画を共同で作ることを発表しました。グローバル向けコンテンツの制作を強化する狙いがあるようですが、最近の〝韓流押し〟もその影響かと業界内ではささやかれています」(同放送作家)