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巨人・阿部監督〝菅野と心中〟決断 球場ざわめいた5回無失点降板の狙い「広島にはあと2回投げるんで」 首位攻防第1戦は快勝

zakzak by夕刊フジ 2024年9月11日 13時42分

巨人は10日、広島との首位攻防第1戦(マツダ)で快勝。無失点投球の菅野智之投手(34)を5回であっさり降板させた采配は、阿部慎之助監督(45)による完全復活を遂げたエースとの〝心中宣言〟だ。

巨人が5回にリードを3点に広げ、8番小林への申告敬遠でなお2死一、三塁。ここで打席が回った菅野に代打の秋広が送られると、3万人超の大観衆が詰めかけたスタンドは戸惑ったように大きくどよめいた。それもそのはず。それまで出した走者は菊池の1安打のみで、球数もまだ57と完封ペースの圧巻投球を見せていたからだ。

秋広の適時打で貴重な追加点が生まれ、大胆な采配は的中となったが、これほど早く菅野を交代させた理由を、阿部監督は「週末の登板? そうだね。次も見据えてのこと」と説明。本人はより具体的に、「次は中4日で行くのかな。広島にはあと2回投げるんで」と今後の登板スケジュールを明かした。

4日発行の本紙既報通り、中4日で15日の中日戦(東京ドーム)から中5日で21日の広島戦(マツダ)、さらに中6日で28日の同戦。優勝を争うライバルとの直接対決に、いま最も信頼できる投手として、集中投下されることが確定した。

これで菅野は巨人が最後に優勝した2020年以来となる14勝目。「今日のチームはみんないつも通りか、それ以上にリラックスしているように見えた。こうやって戦えばいい結果が出るというのが分かったはず。これからも気負いすぎずに行ければいいんじゃないですか」。そう穏やかに語る表情には自信と余裕が漂う。帰ってきたマウンドの王様に、4年ぶりのV奪還が託された。 (片岡将)

広島―巨人20回戦(巨人9勝8敗3分、18時、マツダスタジアム、3万283人)

巨 人100003200-6

広 島000001000-1

(勝) 菅野21試合14勝2敗

〔敗〕 森下20試合10勝7敗

(本) 坂本6号①(森下)

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