歌舞伎俳優、市川中車（58）が、再び〝俳優、香川照之〟としてテレビドラマの撮影に取り組んでいると一部メディアで報じられた。ホステスへのセクハラ騒動でテレビから遠ざかっていたが、いよいよ本格的なドラマ復帰となるのか。澤瀉屋のパワーバランスにも変化が現れるのか。
香川がドラマを撮影中であると報じたのは発売中の「女性自身」。来春放送予定のドラマで、香川が主演で殺人犯役を演じると伝えている。
「香川さんが銀座のホステスへのセクハラ疑惑を報じられ、ドラマ出演やCM契約などすべてを失ったのが2022年12月のこと。一度は生番組で謝罪したことで乗り切るかと思われましたが、続報が出てアウトでした」とスポーツ紙記者。
「この2年間で存在感が薄れるかと思いきや、今でもドラマの悪役をみると、香川さんだったらどう演じるだろうと想像してしまいますね。それだけあくの強い俳優というわけです」とも。
この2年間、香川は歌舞伎俳優、市川中車として舞台に打ち込んでいた。その間に澤瀉屋では激震が走ることになる。市川猿之助（48）が自殺幇助事件をめぐり表舞台から離れることになったのだ。
「猿之助さんは昨年11月に執行猶予付きの有罪判決を受けた後、いまだに表舞台から遠ざかっており、復帰は白紙のままです。そのため、澤瀉屋は中車（香川）さんがリーダーとして支えている状況です。それでも、この時点で中車さんがテレビへと軸足を移そうしているのは、新たに子供が生まれた中車さんに歌舞伎俳優以外の稼ぎも当てにしたいという思いがあったとしても、むしろそれ以上に映像の世界に戻りたいという思いのほうが強いはず」と演芸関係者。それはなぜか。
「中車さんは澤瀉屋のリーダーとはいえ、まだ歌舞伎俳優としては圧倒的にキャリアが浅い。猿之助さんが不在になるという一大事だったからこそ澤瀉屋は挙党態勢で臨んでいたが、猿之助さんも執行猶予中とはいえ、戻ってきました。2月にはスーパー歌舞伎で中車さんの実子である市川團子を指導するなど、裏方として少しずつ動いている。いずれは復権するでしょう。中車さんにとっては映像の世界のほうが一日の長があり、居心地がいいのは言うまでもありませんから、今のうちから足がかりをつけておきたいのでしょう。そしてそのほうが猿之助さんにとっても戻ってきやすい環境でもあるわけです」
何はともあれ、香川の悪役ぶりが再び見られることになるのか。