中6日で日曜の先発が続いていたロッテ・佐々木朗希投手（22）が、レギュラーシーズンの最終登板は中8日で火曜に変更。吉井理人監督（59）が先発ローテーションを入れ替え、10月1日の楽天戦（楽天モバイル）に投入する深謀遠慮とは―。
楽天との熾烈なクライマックスシリーズ（CS）進出争いのなか、佐々木は22日の西武戦で7回2失点で9勝目をマーク。だが29日の西武戦（ベルーナドーム）では中7日で小島が先発した。西武との相性重視で、前日28日の同カードも中10日で西野が先発。もくろみ通り両投手とも白星を挙げて3位を守り、4位楽天とのゲーム差は「3」に広がった。
この日の試合前、指揮官が見守る前でブルペンで入念に投球練習した佐々木について、球団関係者は「地元東北で初の10勝目に挙げれば大きな話題になる」とにんまり。早期のメジャー挑戦を希望する右腕にとって、移籍前に東北で投げる最後の機会ともなり得る。さらに、ここで快投を見せられれば「中10日でしっかり準備したうえで、CSファーストステージ初戦に投入できる」とも。お家芸の下克上に向け、「令和の怪物」を主人公に据えた次のシナリオも万端だ。 （山戸英州）
◇西武―ロッテ25回戦（ロッテ21勝4敗、14時、ベルーナドーム、2万7588人）
ロッテ 000001010－2
西武 000000000－0
（勝） 小島25試合12勝10敗
（Ｓ） 益田43試合1勝4敗24S
〔敗〕 与座7試合1勝4敗