ガイアの夜明け【ふるさと納税争奪戦!~分岐点 ポイント禁止でどう変わる!?】(テレビ東京、20日午後10時~)
2008年に「税収格差の是正」と「地方創生」を掲げて始まったふるさと納税。その寄付金額は昨年度1兆円を突破し、利用者数も1000万人を超えたという。今やふるさと納税は〝巨大な通販サイト〟と化している。
しかしふるさと納税のポータルサイトで、利用者獲得のための〝ポイント競争〟が加熱していることを問題視した総務省は、サイト運営事業者に、「ポイント付与の禁止」を通達したのだ。
今、ふるさと納税の現場では何が起きているのか。番組では、ポイント廃止後の生き残りを懸ける自治体や税収の流出に悩む東京の自治体など奮闘する人たちの姿を追っている。
ふるさと納税で潤う地方自治体がある一方、都市部の自治体では税収流出は深刻だ。千代田区の流出累積額は約100億円にのぼるという。この事態を受けて、千代田区は今年度からふるさと納税に参入することになったが、返礼品に農水産物を用意できるわけではない。
そこでポータルサイト「ふるなび」が目をつけたのが千代田区の街そのものの魅力だ。皇居やオフィス街、飲み屋街の神田もあれば、秋葉原もある。そうした街の飲食店やホテルで使える「ふるなびトラベル」という体験型返礼品を企画したのだ。ふるなびと千代田区の未来を懸けた取り組みに密着している。
しかし、ふるさと納税を利用しようと思ったときにはもう12月…なんてことも少なくない。ということで、あわててポータルサイトのページをめくることもしばしば。もっとゆっくり、じっくり品定めをしておけば、と毎年思うことばかりだ。
それにしても、ふるさと納税のサイトは、まさにデパートのカタログ状態だ。逆にじっくりながめすぎると決められないかもしれないと思うと、やはりいつものように駆け足で選ぶしかないのかもしれない。 (F)