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〝鉄ドル〟伊藤桃が「一筆書きの旅」に挑戦した24日間 終点駅が33年ぶりに変更 JR全線乗車時に訪れた駅にも「新たな発見」

zakzak by夕刊フジ 2024年9月3日 15時30分

本紙「鉄ドル伊藤桃 ぐぅ渋居酒屋の旅」(木曜連載)でおなじみの鉄道アイドル、伊藤桃が、電子書籍「最長片道切符 11000kmの旅」(小学館eBooks)を上梓した。全国のJRの鉄道網を同じ駅に2度通過することなく、最も長いルートを1枚の切符で乗り継いでいく「一筆書きの旅」に挑戦した旅の記録だ。

鉄道好きで居酒屋好きの彼女。2016年1月にはJR全線の乗車を達成したという筋金入りの〝乗り鉄〟だ。そんな彼女が念願の旅に出た。

「乗り鉄ならやってみたい方が多いんじゃないでしょうか。宮脇俊三さんや種村直樹さんといった先人がトライした旅をつづった本を、私も読んで憧れていました」

そんな彼女が挑戦するきっかけとなったのが、2022年9月23日に西九州新幹線が部分開通したことで、終点駅が33年ぶりに変更されたことだった。詳細な旅のルートは本著に譲るとして、24日間の壮大な旅だ。

「新ルートになる9月23日にゴールできるように、8月29日に北海道の稚内駅をスタートしました。JR全線を乗ったときに訪れた場所にもう一回会いに行った感じなんです。今の私は、その時の自分とは違うじゃないですか。あの時に立ち寄れなかったところにも行けたので、新たな発見がある旅だったなと思います」

居酒屋好きとしては、地方のシブい店に出合えたことも大きかった。旅グルメも満載している。

「いろんな居酒屋さんに出合えて楽しかったです。結構、旅の途中でフラッと見た飲み屋で飲んだり、地酒を買って駅弁と一緒に飲んだりとか、ずっと飲んでいたと思うぐらい(笑)。おいしいものをたくさん食べたし、美しい車窓もたくさん見ました。日本中を回るといいことがありますね」

旅にはトラブルが付きものだ。この旅の最大のクライマックスはどのあたりだったのか。

「広島県の芸備線の三次駅で台風がきて、3泊4日も足止めされたときですね。ゴールの日を9月23日に設定していたので、これは焦りました。必死にクリアする方法を考えて、なんとか乗り切りました。ほかにも、列車が鹿にぶつかって遅延するとかいろいろありました」と振り返る。

次の目標はやはり「私鉄完全走破」だろうか。

「今、70%は終わってるんで、あとちょっとなんですよ。名古屋や大阪の私鉄がまだちょっと乗り切れてないんで」とさらり。さらに「海外にも、インドとかミャンマーとか行ってみたいですね」と夢は大きい。

線路が続くかぎり、夢は走り続ける。

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