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今日から始める10万円株 米国大統領選はトランプ氏有利!? 日本株市場は〝防衛関連〟に物色の矛先 「豊和工業」「重松製作所」「理経」など

zakzak by夕刊フジ 2024年7月11日 6時30分

11月に控える米国大統領選挙では、ドナルド・トランプ氏の大統領返り咲きの可能性が高まってきた。まだ1回目のテレビ討論会が行われたばかりで実際の選挙までは約4カ月もあるが、気の早い株式市場では、早速、トランプ関連銘柄が物色されている。

ひと口にトランプ関連といっても、さまざまな業種があるが、足元の日本株市場では、防衛関連銘柄が人気化している。仮にトランプ氏が再選となれば、日本にも防衛費拡大を要求してくることが考えられ、防衛省に納入実績のある銘柄が買われている。なかでも納入実績ナンバーワンの三菱重工業は、8日までで11連騰を演じ、連日、上場来高値を更新中だ。

今週の10万円株は、防衛関連銘柄を紹介したい。

スタンダード市場の「豊和工業」(6203)は、産業用機械の老舗。2020年に自衛隊の部隊使用が承認された同社の自動小銃は、世界最新鋭の小銃との呼び声も高い。小銃のほかにも迫撃砲や発煙弾なども製造している。

足元の業績も好調で、25年3月期は、売上高で21・8%増、営業利益で95・6%増を計画している。株価は7月に入り、出来高を伴いながら上昇、連日の年初来高値更新で8日は933円で取引を終えた。9万円台で投資可能だ。

スタンダード市場の「重松製作所」(7980)は、防塵・防毒マスク、化学防護服などのトップメーカー。防衛省向けに防毒マスクを供給している。

25年3月期は、営業利益で19・8%増を計画している。株価(8日)は781円と、7万円台で買える。週足チャートでは、株価が52週移動平均線を上回ってきたこともあり、リバウンドが期待できそうだ。PBR(株価純資産倍率)も0・67倍と割安。

スタンダード市場の「理経」(8226)は、IT機器の輸入販売商社。防衛省向けには航空機エンジンの部品を納入している。25年3月期は、営業利益で17・3%の減益を見込んでいるが、これは前期が大幅増収(158・9%増)だったことが背景にある。

株価(8日)は313円と、3万円台で購入可能。6月以降、右肩上がりの上昇が続いており、年初来高値の346円が視野に入ってきた。PBRも1倍割れと割安だ。 (三枝裕介)

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