Infoseek 楽天

総裁選出馬表明の河野太郎氏、Xブロックは「誹謗中傷」が対象と主張 独善的との批判、持論「脱原発」もあっさり封印

zakzak by夕刊フジ 2024年8月27日 11時47分

自民党総裁選で、河野太郎デジタル相(61)が26日、立候補を正式表明した。閣僚答弁で「所管外」を連発したり、自身のX(旧ツイッター)で一般ユーザーを多数ブロックしている姿勢が「独善的」と批判も浴びるが、記者会見では強く反論した。持論の「脱原発」をあっさり封印したことも疑問視されるが、存在感を示せるか。

「誹謗(ひぼう)中傷してきた人をブロックする行為は当然だ」「誹謗中傷されたらまずはブロックをお勧めしたい」

会見で河野氏はこう答えた。河野氏のXは27日時点で約255万のフォロワーがいるが、ブロックすることも多いとされる。

「首相の重要な仕事は批判や反対意見に耳を傾けること」(自民党議員)と懸念する声もあるが、河野氏はブロック対象を「誹謗中傷してきた人物」だと説明した形だ。

その上で、「政治家、芸能人、オリンピック選手、一般の方も何かあるとXで誹謗中傷される状況。責任を問われることもなく誹謗中傷や人を傷つけている人が多数いる」とし、法的措置やブロックが有効な対処策だと主張した。

当選9回で外相、防衛相などを歴任、前回総裁選では改革路線で派閥横断型の支持を得て決選投票に進んだ河野氏だが、今回は難しい立場だ。

所属する「麻生派」(54人)を率いる麻生太郎副総裁(83)から出馬の了承を得たが、派閥内には河野氏の政策や政治姿勢に否定的な声もあり、全面支援を得るのは難しい。非主流派の中核で、良好な関係だった菅義偉前首相(75)は麻生氏と派閥のあり方などで対立しており、支持は期待できない。

麻生氏の助言を受け、「脱原発」政策から方針転換し、皇位継承も「(男系維持の)党の所見に基づいて議論を進めていくべきだ」と軌道修正した河野氏だが、党内の納得を得られるかが課題となりそうだ。

この記事の関連ニュース