巨人の優勝がファイナルカウントダウンです。9月4日までは広島が首位でしたから、20日余で流れは一気に変わりました。
実況をしていて、ひとつの分岐点になったのかなと感じるシーンがあります。9月14日のヤクルト戦（神宮）。チームは1―4で敗れたのですが、注目は7回表の岡本和真選手の打席。追い込まれた岡本選手は3球目の外のスライダーを見逃して、敷田球審は三振ジャッジ。そして「そりゃないよ」と苦笑いしていた岡本選手が次の瞬間、敷田球審をにらみつけて一触即発のムードに。私は「こんな態度を見せる岡本選手を初めて見ました！」と実況しました。
実はその前日の同カード、山野投手の低めのストレートをストライク、三振とコールされたときも憤懣やる方ない表情をしていたので、溜まっていたのかもしれません。
巨人はこのヤクルト戦に連敗…勢いが止まりかけたのですが、明くる15日の中日戦（東京ドーム）で岡本選手は勝ち越しホームラン、16日の同カードでは先制ホームラン！ この2試合を皮切りに4連勝してチームは一気に流れに乗りました。怒りのマグマを爆発させた主砲がチームを引っ張った―、私にはそう思えました。
ところで、「ニッポン放送ショウアップナイター」では、「もってるアナウンサーは！？ セ・リーグ優勝実況は誰だ？ クイズ」を実施中です。文字通り、優勝（おそらく巨人の）実況するアナウンサーを当てていただくクイズ。私は25日の担当でしたが、可能性が消滅。27日なら大泉アナ、29日なら師岡アナ、もし10月2日にずれ込めばまた私です。無理だろうなぁ…。当たった方には素敵なプレゼントがあります。詳しくはショウアップナイターのホームページをご覧ください。 （フリーアナウンサー・松本秀夫）