新年あけましておめでとうございます。今回は新年会にもぴったりのお店。豊洲市場で仕入れた新鮮なお魚を使った、1貫110円からの安くておいしいお寿司をいただける「すしやの馬太郎」さんです。
場所は五反田駅東口にある有楽街の一角。歴史は古く、馬肉中心のお店として1935年に開業しましたが、お寿司メインになってすでに約半世紀。有楽街の変遷をずっと見守ってきました。
訪れたのは年末、扉をあけてこんばんは。ぐるりと調理場を囲んだ大きなコの字カウンターはほぼ満席でしたが、運よく滑り込めました。2階にも座敷席があり、こちらは予約も可能です。
酒場とあって、席に着くとお通しがやってきました。友人と訪れたのですが、生しらすに北寄貝と1皿ずつ2種類のアテです。これはうれしい。まずはこちらで乾杯。メニューも握りだけではなく白子焼きや海鮮のたっぷり入ったお寿司屋さんのグラタンと、さまざまな角度からお魚を楽しめます。
そしてカウンターだからこその板前さんとの距離感がいい。貝ひもの刺し身をいただいていた途中、「味変にどうぞ」と酢みそを出してくれたり、親子で訪れたお客との「芽ネギ食べられるようになったんだ」との会話が聞こえてきたり。ほっと心も温まりました。
お寿司を片手にちょいと一杯、2025年の景気づけにいかがでしょうか。
「すしやの馬太郎」は東京都品川区東五反田1の15の4(03・3449・0462)。
■伊藤桃(いとう・もも) 鉄道アイドル、タレント。3月11日生まれ、青森県出身。青山学院大学文学部卒業。JR全線完乗した乗り鉄。渋い居酒屋めぐりも趣味。FM狛江「伊藤桃の小田急全駅ものがたり」(毎月第3、5日曜)に出演。ヴィレッジヴァンガードサイトでコラム連載中。著書に「小田急全駅ものがたり」「桃のふわり鉄道旅」。頑張る居酒屋をインスタグラム(https://www.instagram.com/itomomo_izakaya/)でも応援中だ。