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ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか! 「モノマネ」しづらい候補は誰だ? 自民党総裁選、史上最多の9人出馬 前回はマネが最も難しかった岸田文雄氏が勝利

zakzak by夕刊フジ 2024年9月18日 15時30分

先週木曜日(12日)、自民党総裁選が告示されました。そこから3連休にかけ、記者会見や討論会、演説会と、場所を変えながら毎日、候補者の声が出てきます。

何しろ史上最多9人の立候補です。一人一人の答えを聞くだけでも大変で、一人平均5分話しただけで45分になります。NHKならまだしも、われわれ民放はCMを放送するタイミングをつくることも必要です。オープニングとエンディングを合わせれば、もう60分番組の出来上がり。9人全員そろい踏みで、どこまで議論が深まるのかは甚だ疑問です。

個別に話を聞くなり、3人ずつ3回に分けて出演してもらうなり、やり取りの中で政策や国家観などの思いを聞く場をつくることも大切なのではないでしょうか。

さて、夕刊フジの連載「そこまで言うか!」をスタートさせたのが2019年6月です。総裁選について書くのは任期途中で行われた両院議員総会による新総裁選出を含めると3度目となります。

そこで、以前の総裁選の原稿を見返してみました。政策について書くことが多かったのですが、前回の投票日直前には「モノマネ」をテーマに書いていましたね。

当時は、岸田文雄氏、河野太郎氏、高市早苗氏、野田聖子氏の4人が立候補していました。たまたま同時期、仕事でご一緒したタレントの清水ミチコさんの最新の持ちネタに河野、高市両氏がいたので、知名度や党員票と絡めて書いたのでした。

モノマネといえば、ニッポン放送の朝の番組「OK! Cozy up!」(平日朝6時から)と並行して毎週木曜日に参加している「辛坊治郎ズーム」(月~木、午後3時半~5時半)では、キャスターの辛坊治郎さんからよく政治家のモノマネをムチャ振りされます。

最も苦しんだのは岸田首相です。初めはからっきしでしたが、やり続けるうちにつかむことができました。

では、今回はどうでしょう?

9人のうち、河野、高市両氏には触れましたが、それ以外では、石破茂氏と小泉進次郎氏はあれだけメディアにも露出し続けているだけにできそうです。また、上川陽子氏は声だけで聴いていると、女優の市原悦子さんに似ています。これをアレンジすれば何とかなりそう。また、茂木敏充氏も特徴あるしゃべりなので練習すれば可能性はありそうです。

残るは、林芳正、加藤勝信両氏です。1日2回、記者会見する政権のスポークスマン、官房長官の現職と元職ですから、記者から突っ込まれない受け答えが身体に染み付いています。なかなかモノマネの糸口をつかませてくれません。官房長官から首相となった菅義偉氏にも苦労しました。

後は小林鷹之氏も、あの誠実そうな声をマネするのが難しい。これは私がひねくれ者だからでしょう。

ただ、一つ申し上げておくと、このモノマネバロメーターは逆神(=ネットスラングで立てた予想がことごとく外れる人のこと)なのかもしれません。

前回、最もマネの難しかった岸田氏が決選投票の末、勝利しました。となると、今回マネしづらい人は…?

■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!Cozy up!」(月~金曜朝6―8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。

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