女子単準々決勝
【パリ(フランス)1日(日本時間2日)=山戸英州】卓球女子シングルス準々決勝で、世界ランキング5位の早田ひな(24)=日本生命=はピョン・ソンギョン(23)=北朝鮮=にフルゲームの末、4―3で勝利。初出場で4強入りした。
3―1とリードした後に2ゲーム続けて落として苦しんだが、ドライブの強打で攻め続けた。「相手より粘る気持ちで。冷静になれば負けないと思っていた」と振り返った。
幼少期からの武器「壁を越えたい」
データが少ない相手のため、前夜は何十回も映像を見返して弱点を探った。幼少期から早田を指導した「石田卓球N+」主宰の石田眞行氏(71)は「ひなは地頭がよく、いろんな観点から勉強している。卓球は知力が必要。ボールの回転、コントロール、相手のレシーブの構え、1球ごとにどの打点で返すかまで暗記している。打球予測の勘はもともといいから、マスターするのも早い。だからトップ相手でも戦える」と明かす。
試合後、早田は「ここを目指したわけではない。壁を越えたい」と表情を引き締めた。