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兜町地獄耳 「会社四季報の達人」が予想、今年は上がる銘柄と上がらない銘柄の二極化進む? 目先は一時的な下落の可能性も

zakzak by夕刊フジ 2025年1月15日 6時30分

証券ライター 大発会から1週間が経過したけど、今年も相変わらず相場の値動きが激しいなあ。

専業トレーダー 本来ならデイトレーダーにとってボラタイルな(変動率の高い)相場は大歓迎なんだけど、昨年ヤラれたせいで大きな金額で勝負するのが怖くなってしまった。

ライター そういう投資家は多いみたいだな。

トレーダー だから今日は「証券界の守り神」とされる兜神社と財運向上の御利益があるとされる小網神社をハシゴだ。しっかりと、今年の金運をお願いしてきたよ(笑)。

ライター そういえば先日、「会社四季報の達人」と呼ばれる人にインタビューしたんだけど、その人は「神社検定1級」を持っているらしい。で、その人いわく、「お金がもうかりますように」とかのお願いは厳禁らしいよ。

トレーダー え、今、してきたばかりだよ。

ライター じゃあ、今年のトレードも厳しいんじゃないか(笑)。

トレーダー あとでもう一度行って、やり直してくるよ(笑)。ところで、その「四季報の達人」は今年の相場をどう考えていたんだ?

ライター 上がる銘柄とそうでない銘柄の二極化が進むといっていた。もっとも、足元の企業業績は落ち込み気味だから、目先は一時的な下落の可能性もあるそうだ。

トレーダー 昨年は、日経平均が4451円安という1日の下落幅で過去ワーストを記録した。特に、今年はトランプ政権がスタートするから、相場のボラティリティーはさらに高まりそうだ。

ライター まだ就任前だというのに早速トランプ氏の関税を巡る政策の不透明感から世界経済の減速懸念が浮上しているからな。

トレーダー 就任は1月20日だけど、通常、就任から3カ月間程度は、メディアが批判的な報道を控える「ハネムーン期間」に入るわけだけど、トランプ氏の場合、自らSNSを使って余計なことを発信するから安心できないな。

ライター 外国為替市場では円安・ドル高が進んでいるが、トランプ氏の政策はインフレを再燃させるものばかりだ。本人は、過去に「ドル高は大きな問題」とコメントしているが矛盾が多い。

トレーダー インフレが再燃すれば、それを抑制するためにFRB(米連邦準備制度理事会)は金利を引き上げる必要がある。再び利上げとなれば、株式市場にとってはネガティブ要因だ。

ライター 一方、日銀は追加利上げに向かっているし、日米そろっての利上げは厳しいなあ。

トレーダー ただ、4年前もそうだったけど、トランプは常に米国の株価を気にしているから、大きく下げる局面では株式市場に追い風となるコメントも期待できる。

ライター 今年もジェットコースターのような相場になりそうだ(笑)。

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