パリ五輪限りでの現役引退を発表したバレーボール女子日本代表主将の古賀紗理那（２８）＝ＮＥＣ＝が１０日、チームとともに羽田空港から決戦の地へ向かった。
９日に自身のＳＮＳで引退を発表した理由を「しっかり発表して五輪に集中したかった」と説明。もともとマスコミが苦手という古賀は「本当はこういう取材もあまり好きじゃない…。１０日（の出国後）に発表したかったが、今まで取材していただいた方に時間を設けるのは大切」と、経緯と心境を語った。
競技人生の集大成となる五輪で「自信を持ち、胸を張っていいますが、絶対メダルを取る。本当に苦しいタフな試合が続くが、勝つにはおのおのの精度、頑張って攻めるなど、ちょっとずつの勇気で変わる。私を含めてコートで体現したい」と決意を語った。
夫でともにパリ五輪に出場する男子代表の西田有志（２４）＝大阪ブルテオン＝には「基本的に私の意見を尊重してくれる。キャプテンになってから大変なこともあったが、たくさん支えてくれた」と感謝。男子代表はこの日、東京都内で取材に応じ、西田は今後について「僕一人しか稼ぎがないので、しっかり稼がないと」と一家の主としての気概をみせたが、古賀から「いくらでも稼ぐ方法はあるから稼ぐわ！」とツッコまれたと明かしていた。
女子バレーボールは栗原恵、木村沙織、狩野舞子らが引退後も解説ばかりかタレント活動、モデルとして活躍しているだけに、古賀もテレビ局や芸能事務所が放っておくわけがない。西田も負けずに頑張るしかない。 （山戸英州）