プレミア12代表
野球日本代表・井端弘和監督(49)が4日、「ラグザス presents 第3回プレミア12」に追加召集したDeNA・桑原将志外野手(31)の日本シリーズでMVPに輝く大活躍に意外な反応を示した。
日本シリーズ出場組を除く代表メンバーは13日の開幕に向けて宮崎で強化合宿中。前夜には、セ・リーグ3位DeNAがパ・リーグ覇者ソフトバンクを4勝2敗で破り、26年ぶりの日本一に輝いた試合をチーム宿舎で観戦した選手も多かった。
井端監督ももちろんチェック。DeNAがシリーズ初戦から2連敗した直後の10月28日に、故障で辞退した選手に代わって代表に選んだ桑原が、そこから攻守に大暴れで打率・444、1本塁打、日本シリーズ新記録の5試合連続打点を含む8打点と日本一まで牽引した。31歳と今回の代表ではベテランで、規定打席にも達せず不本意なレギュラーシーズンを過ごした桑原の招集は、少なからぬ驚きをもって受け止められていたが、指揮官はさすがの慧眼ぶり。「そうなる選手だと思っていた。代表にもいい風を吹かせてほしい」としてやったりの表情で語った。
一方で、神がかったような活躍の連続を目の当たりにするにつれ、「もういいんじゃないか…」と逆に心配が募ってきた複雑な胸中も吐露。日本シリーズで出し尽くしてしまい、日の丸では抜け殻に? 下克上ヒーローの8日の合流は楽しみでもあり、怖くもある。 (笹森倫)