阪神タイガース創設90周年の記念イベントが攻めまくっている。
兵庫県尼崎市に新設された「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」へ3月に移転する2軍は23日、今季のウエスタン・リーグ6試合で着用する限定ユニホームを発表。1954年から3年間だけ2軍の愛称として使用された「ジャガーズ」時代のユニホームを、実に69年ぶりに復活させる。
「ジャガーズ」と聞いても、よほどの阪神ファンでなければ懐かしいどころかピンとこないだろう。帽子のマークは「J」で、胸の文字も「Jaguars」。当時はセ・リーグ6球団参加の「新日本リーグ」として各球団とも2軍は別名で試合をしていたが、なぜ阪神は1軍が虎で2軍がジャガーになったのかは「球団内でもハッキリと知る人がいない」（球団関係者）という。
当時のデザインを現代風にアレンジしたユニホーム姿で会見に臨んだ、平田勝男2軍監督（65）は「僕も生まれてない頃のことだから、歴史の重みを感じる。スタッフ、選手だけでなくファンの方も『ジャガーズってあったんだ！』と歴史を感じてもらえたら。同じ思いが共有できたら距離感も縮まる」とノリノリ。注目の初戦は1軍開幕と同じ3月28日のくふうハヤテ戦で、「昼間に我が〝ジャガーズ〟が勝って、夜のタイガースにバトンを渡す。お互い白星といきたいね」と大いに燃えている。 （岩﨑正範）