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「鳩山内閣の外交と類似」石破外交〝大迷走〟に不満噴出 山田宏議員が批判 拉致被害者家族、トランプ大統領の剛腕に望み 

zakzak by夕刊フジ 2025年1月22日 11時36分

第2次ドナルド・トランプ米政権が始動するなか、外交政策で〝大迷走〟する石破茂首相に党内外の批判が噴出している。21日の自民党部会では「中国に対してあまりに前のめり」と指弾の声があがった。日米関係のきしみも指摘され、民主党政権の鳩山由紀夫政権の外交と似ているとの指摘もある。

「日程は、それほど時間はかからずに決まるかと思う」

石破首相は21日、日米首脳会談の見通しをこう語った。「トランプ氏は二国間協議を優先する。(日米関係を)世界平和、世界経済にどう生かすか、真摯(しんし)な議論を行い、信頼を確立したい」と述べた。

だが、同日、自民党本部で行われた外交部会と外交調査会の合同会議では、観光目的で来日する中国人向けの短期滞在ビザ(査証)の緩和措置を決定したことなど、石破外交への批判が巻き起こった。

「対米関係をしっかりやらなければならないのに、石破外交は中国に対してあまりに前のめりだ。岩屋毅外相を呼んでもう一度、合同会議を開くべきだ」との声も出た。

政界きっての保守派である山田宏参院議員は、自身のXで「部会は、岩屋外相の訪中についての批判や厳しい意見ばかりで終わった」「石破政権の外交は『鳩山内閣の外交と類似しており、反安倍外交としか見えない』とも述べた」と投稿した。

拉致被害者家族はトランプ氏に期待

トランプ氏の剛腕に望みをつなぐのが、北朝鮮による拉致被害者家族だ。トランプ氏は過去2度の来日で被害者家族会と面会し、解決への尽力を約束した。第1次政権当時の米朝首脳会談では、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記に解決を迫った。

横田めぐみさん(60)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(88)は、「トランプさんは正恩氏との対話ができる。拉致被害者をなんとか助け出していただきたい」「何度も日本の歴代の総理とお会いしてお願いしてきたが、2002年に被害者5人が帰国して以降は進展がない。私も年を重ねてしまい、早くしないと会えないという焦りが募る」と訴えた。めぐみさんの弟で、家族会代表の拓也さん(56)も「米国との信頼関係を構築し、言葉に熱量を込めて首脳同士の絆を深めてほしい」と呼びかけた。

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