今年もまた、NHK紅白歌合戦の出場者リストの中に〝歌姫〟中森明菜(59)の名前はなかった。毎年、今回こそはと期待されながら、2014年以降、紅白には出場していない。かといって、明菜はまったく沈黙しているわけではない。中でも、人気アイドルとのコラボで気になる発言をしているのだ。
明菜をめぐっては先日、元SMAPの香取慎吾(47)とのコラボが発表され、世間を驚かせた。1988年に発売された明菜の楽曲「TATTOO」をデュエットしており、レコーディングの様子を収録した動画も公開された。
「明菜さんは7月にファンクラブ向けのイベントで久しぶりに歌を披露しました。公式サイトでも歌唱動画を公開しており、ファンは少しずつですが、明菜さんの歌う姿に触れることができるようになりました」と音楽関係者は話す。
明菜を特集した「The Covers」(NHK)では、明菜本人が肉声メッセージを寄せたこともあり、紅白への復活も期待されたわけだが、「当初、近藤真彦さんの出場が濃厚だといわれており、そして近藤さんが出るなら、明菜さんは出ないといった情報が飛び交っていたのです。結局、2人とも名前はありませんでしたが…」と先の音楽関係者は声をひそめる。
それだけ1989年の自殺未遂事件は尾を引いているとみられていた。そこに来ての旧ジャニーズ事務所のタレントであった香取とのコラボだけに関心が高くなるのは否めない。そんな中、香取に対する明菜の発言が〝イミシン〟だと注目されているのだ。
香取からデュエットに応じた理由を問われた明菜は、「香取くんに言われて〝来ない〟という選択はなかった。ずっと見てたから。応援してました」と発言したのだ。この発言に対し、週刊誌記者はこう指摘する。
「〝ずっと見ていた〟〝応援していた〟というのが何を指しているのかということです。香取はSMAPを解散し、事務所を退所して以降、地上波のレギュラーをすべてなくすなど苦しい状況が続きました。この状況に当時、公正取引委員会は旧ジャニーズ事務所に注意しています。圧力をかけるようなことがあってはならないという警鐘です。明菜は、あの事件の自分と、そんな香取の境遇を重ね合わせていたのかもしれません。そうだとすると、応援していたという発言も理解できます」