昨年はサッカーJ1で13位に低迷した浦和だが、豊富な資金はあるのにこじんまりした補強で2025年に挑む。
7日、埼玉スタジアムで新加入選手らの記者会見を行い、J1柏で昨季ベストイレブンのMFマテウスサビオ(27)がユニホーム姿で登場。26年までマテウスサビオと契約があった柏に300万ドル(約4億700万円)の移籍金を支払っての獲得で、強化責任者の堀之内聖(さとし)スポーツダイレクター(45)は「(今オフの)補強の満足度は100%」と胸を張った。
浦和は今年6月に米国で開催されるクラブワールドカップ(W杯)に出場。今回から世界の強豪全32クラブがナンバーワンを争う大会にリニューアルされ、賞金総額約3750億円。浦和は出場するだけで70億円以上の出場給の獲得が見込まれるとも報じられている。
堀之内SDは「今後も補強はすすめる」と話したが、サウジアラビアのアルナスルでプレーするFWクリスティアーノ・ロナウド(39)へ浦和がオファーしたと韓国メディアで報じられた件については「『へー』って感じです」と苦笑い。クラブW杯で勝ち進めば大金を得られるチャンスはあるが、目標は19季ぶりとなる「リーグ優勝」と堅実路線だ。
浦和は昨年度の売り上げが100億円を突破。プロ野球では阿部巨人が13年ぶりの日本一奪還へ総額70億円超えの大型補強が話題になった。浦和も補強に注ぎ込める資金は潤沢のはずだが、今季も〝ケチレッズ〟は健在となってしまうのだろうか。 (久保武司)