バレーボールの新リーグ「大同生命SVリーグ」が11日に東京体育館で開幕。男子のサントリーサンバーズ大阪vs大阪ブルテオン(旧パナソニック)は、フジテレビ系で午後6時50分から地上波生中継される。
バレーボールの国内リーグは、1994年に日本リーグをVリーグと改称し、プロ化を目指して再編を繰り返してきた。徐々に実質的なプロチームも参加するようになり、18年からはV1からV3までの3部制で運営。近年の日本代表は1970、80年代に匹敵する大人気となっており、SVリーグは2027年の完全プロ化を目指す。
SVリーグ成功の浮沈を握るのは代表の2枚看板。イタリアで3季プレーし、サントリーに加入した高橋藍(らん・23)は「チームも僕もわくわくの気持ちしかない」と開幕が待ちきれない様子。大阪Bの西田有志(24)は「(バレーボール人気復活の)ラストチャンス」と生き残りをかける。
SVリーグは90年代にスタートしたサッカーJリーグの発展要素を取り入れた。10チームがホームアンドアウェー方式で計44試合を行い、4、5月は上位6チームでチャンピオンシップを争う。1人だった外国人枠はアジア枠1人を含めて最大3人にした。
開幕戦の地上波生中継にこだわったのは1993年のJリーグ開幕戦(V川崎―横浜M)からヒントを得たもの。12日からプロ野球のクライマックスシリーズが始まるため11日に開幕する。
しかし、11月までは人気カードのCS放送はあるものの、地上波の予定はなく大半は配信のみ。12日に14チームで開幕する女子もNEC川崎vs埼玉上尾(とどろきアリーナ)がBSフジで生中継されるが、配信が中心となる。それだけに、まず男子の開幕戦を盛り上げて新リーグ発足にはずみをつけたいところだ。 (久保武司)