8月31日、9月1日に放送される「24時間テレビ」(日本テレビ系)に暗雲が立ちこめている。といっても、本当の暗雲の話で、台風10号がこの週末に関東地方を直撃する恐れがあるのだ。このため、お笑い芸人、やす子(25)のチャリティーマラソンも実施が危ぶまれている。
非常に強い勢力に発達した台風10号は、鹿児島県の南部の海上を勢力を維持したまま北寄りに進んでいる。現在の予想進路では九州に上陸した後、西日本を進み、31日には関東を直撃するとみられている。
「台風10号は甚大な被害を出す可能性が高いため、関東を直撃したら、さすがに『24時間テレビ』も予定通りの放送というわけにはいきません。災害報道体制を敷いて、いわゆる〝L字放送〟や緊急報道で警戒を呼びかけなくてはならないからです」と放送関係者は話す。
そして「この場合、不要不急の外出は避けるように呼びかけなくてはならず、〝募金会場でお待ちしています〟とはいきません。なので集客が難しくなり、募金額にも大きく影響が出ることでしょう」と続ける。
さらにやす子が挑戦するチャリティーマラソンにも〝黄信号〟がともっている。制作会社関係者はこう話す。
「危険を伴うため、暴風雨のなかを走らせるわけにはいきません。たとえ、体育館のような施設内での周回マラソンに切り替えたとしても、1000人規模で募集していた市民ランナーはどうするのかという問題が残ります。さすがに一般市民を危険にさらすわけにはいかず、マラソンの実施自体が危ぶまれているのです」
今年の「24時間テレビ」は、昨年、系列局で寄付金の着服が発覚したことから、〝出直し〟という意味合いが強い。チャリティーマラソンも、児童養護施設のための募金という明確な使途を示す新機軸を打ち出している。
「それだけにもともと失敗は許されないという雰囲気が漂っていましたが、さらにこの事態で悲壮な状況です。自然災害はさすがに如何ともしがたいとはいえ、ひとつ対応を間違えたら、大批判を浴びかねない。判断を下すタイミングを含めて戦々恐々の状態です」と先の放送関係者は話す。