【パリ(フランス)7月31日=山戸英州】バレーボール男子の1次リーグC組で、世界ランキング3位の日本は同8位で東京五輪銅メダルのアルゼンチンを3―1で破り今大会初勝利。1勝1敗とし、決勝トーナメント進出圏内の同組2位に浮上した。
西田最多21得点
2―3で敗れたドイツとの初戦で一人気を吐いた西田有志(24)=大阪ブルテオン=が、この日もチーム最多21得点。サービスエースも5本決めてみせた。2枚看板の石川祐希(28)=ペルージャ、高橋藍(22)=サントリー=へのマークが厳しくなる中で、自身を含め他の選手たちが「得点することが重要になる。1勝できて、より力が発揮されるようになると思う」と胸を張る。
6月のネーションズリーグで準優勝して欧州にもファンを増やした恩恵で、日本から遠く離れた会場にも関わらず試合中には「ニッポン!」コールや「西田! 西田!!」の大声援が何度も飛んだ。チーム内には「これだけ応援してもらえるとは思わなかった。選手にとっては本当にありがたい」と感謝する向きもあるが、「こんな雰囲気のなかで戦って本当に大丈夫かな…」と当惑の声を上げる選手もいる。
ファンからの後押しはもちろん「うれしい」というが、五輪の大舞台でも普段と変わらない会場の雰囲気のままで戦うことが、「かえって油断を生んでしまわないか」という心配だ。8強進出を懸けて臨む2日の1次リーグ最終戦では、油断なく米国(世界ランク6位)に勝ち切りたい。
▽1次リーグC組
日本 3 ― 1 アルゼンチン
(25―16)
(25―22)
(18―25)
(25―23)
◆1次リーグC組勝敗表◆
順位 国名 勝ち点 勝敗 セット率
1 米国 5 2勝0敗 3.0
2 日本 4 1勝1敗 1.25
3 ドイツ 3 1勝1敗 1.0
4 アルゼンチン 0 0勝2敗 0.167