タイマッサージ後に死亡事故、死因は重度の血液感染症

　2024年12月、タイ・ウドンタニ県でタイマッサージを受けた若い女性歌手が首の施術を受けて亡くなったのではないか、というニュースがありました。

　ソムサック大臣はこの事故はタイ古式マッサージに起因するものではないと説明。死因は重度の血液感染症であるとしています。

　タイ古式マッサージは2600年の歴史を持ち世代を超えて継承すべきとして、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている伝統療法です。

　「世界一気持ちいいマッサージ」とも言われ日本でも人気の高いタイマッサージ。

　今回、首の施術が問題となっていますが、これはタイ古式マッサージに関わらず、あらゆる施術において注意すべき箇所です。

　過去にアメリカでカイロプラクティックで頸椎の施術を受け死亡したケースなどもありました。

　本来、施術をする際に首をボキボキならしたり、あきらかに強すぎる圧で押す、流すなどの行為は禁忌です。

　首だけでなく、施術者は利用者の身体や心の状態を見ることが求められます。強すぎる圧やストレッチは逆に心身をこわばらせます。

　利用者も我慢せず、すぐに伝え、変わらない場合は中断してもらうという選択も必要です。

　施術者に正しい解剖生理学の知識と経験があればタイ古式マッサージは「世界で一番気持ちいいマッサージ」で、

　ゆったりとしたリズムで自律神経を整え自然治癒力を高める素晴らしいマッサージ法です。
【編集 : ジェニファー山口】