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若者は病院がお好き・韓国

Global News Asia 2025年1月16日 9時0分

 コロナ禍の韓国医療従事者に過酷な仕事をさせたこと。それが爆発して昨年春に医療者のストが起こったこと。韓国の医学部への進学希望者が減ったこと。韓国の医療現場を取り巻く環境は、良い方へ向いているとは言えない。

 「ドクターショッピング」という言葉ご存じだろうか。
大病を告知されて、セカンドオピニオンを求めて、同じ科を求めることは止めることはできない。
また、「〇〇さん、今日来てないけど、具合悪いのかな」。マジで病院の待合室で聞いた時は、通院が健康のバロメーターとして使われる年代があることを知った。

 そういうことではなく、このネット社会。症状を検索すると病名が出てくる。しかし、それは医者が診断したものではなく、「そうかもしれない」の可能性が出てくるだけだ。
今、韓国の若者が、老年層を上回って病院通いを続けている。多い人では、年間857回。今は日曜日や深夜もやっている病院もあるので単純計算をすると、1日に2軒半病院に行くことになる。

 基準はネット。その病名を言ってくれなかったら、違う病院に行く。そこで違う病名を言われたら、それを含めて自分に納得のいく病名や薬を出してくれる医師を求めて、別の病院に行く。処方箋が出ている場合、レセプトが一度市役所等に行くので、重複している麻薬系の薬の管理の仕方など指導が来る。でも、無視だ。日本ではそうだが、韓国ではチェック機関がないのかもしれない。

 「お金出しているんだから、つべこべ言われる筋合いはない」という理念が、ドクターショッピング。診てもらうのではなく、都合のいいことを言ってくれる医療を買う。

 これから、病院・医者がどんどん減っていく韓国で、患者だけが増え続けていく。医療崩壊は、実は始まっている。
【編集 : fa】

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