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フィリピン軍、中国人スパイによる3次元図面作成活動を警戒

Global News Asia 2025年1月23日 5時0分

 2025年1月21日、フィリピンメディア「スターグローバル」は、中国人がルソン島全域の軍事拠点や公共の場所を詳細にマッピングしたことから、フィリピン軍当局が外国(中国)の諜報員がフィリピンの重要な場所の3次元図面を作成しているのではないかと疑っていると報じた。

 フィリピン海軍の西フィリピン海担当報道官は、「一見無関係に見える最近の出来事を総合的に検証すると、フィリピン全土の軍事・民間インフラの組織的なマッピングのパターンが示唆される」と述べた。

 ロイ・ヴィンセント・トリニダッド少将は記者会見で、「偽のIDで逮捕された中国人は、フィリピンを攻撃する目的で詳細な3次元図面を作成しているとしか考えられない」と話した。

 1月20日には、スパイ活動の疑いで中国人1人とフィリピン人2人が逮捕された。彼らは、国防協力強化協定の拠点がある地域を含む軍と民間の施設で監視活動を行った罪に問われている。

 フィリピン軍スポークスマンのフランセル・マガレス・パディラ大佐によると、逮捕された中国人はデン・ユァンチンと名乗り、2024年12月から1カ月以上かけてルソン島北部からビコール地方にかけての重要拠点の3次元詳細図面を作成していた。

 デンはフィリピン人と結婚しており、10年以上フィリピンに居住し、複数の非公開ビジネスを経営している。彼の3次元図面作成は、軍や警察の施設だけでなく、ショッピングモール、通信網、送電網、主要な空港や港湾にまで及んでいた。さらに、水中ドローンでの違法行為との関連性も注視されている。
【編集 : af】

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