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セブ・マクタン島で、75歳・邦人(Nさん)孤独死

Global News Asia 2025年1月27日 5時30分

 2025年1月25日、セブ・マクタン島で邦人Nさん(75歳)が、孤独死していたのが見つかった。

 アクティブシニア・マクタン島木曜会の尾田慎二さんからメッセージが届いた。

 『Nさんは、四国でタクシードライバーとして働いていましたが、自宅を売却して日本を飛び出し、セブ・マクタン島で16年暮らしてきました。Nさん(75歳)が孤独死しているのが発見されました。Nさんは、パートナーを持たず家事代行の家政婦さんもお願いせず、自由気ままな生活を送っていましたが、数日間連絡が取れなくなり、友人が訪問した際に腐乱死体(死後5日ぐらい)で発見されました。

 Nさんは、賃貸住宅(約22,000円/月)の修理を自ら行っており、脚立から転落して後頭部を強打し死亡したと警察は見ています。

 Nさんは英語や現地語を話せませんでしたが、行動力があり、マイカーや自転車で各所へ出かけ、毎週木曜会に出席して情報を得ていました。昨年、階段で滑って後頭部を打ち出血する大ケガがありましたが、長く無事故で過ごしていました。しかし、最近、乗り合い簡易バス(ジプニー)との軽い接触事故があり、「そろそろ潮時だね」と車を売り、平屋のアパートに移転を考えていた矢先の他界でした。

 通報を受けたバランガイ救急車(無料)と警察が現場に到着し、消毒処理が行われましたが、警察はセブで料金が一番高い斎場社を呼びました。

 ここで問題が発生しました。Nさんが早めに送った現状届けが年金機構に届いておらず(海外移住者は毎年日本の年金事務所に現状届を出すルールがある)、再送したものの年金が停止されており、現金がありませんでした。遺体冷蔵保管に1日3万円、消毒運搬火葬、借家特別清掃などで50万円ほどかかり、発見した友人が次回振り込まれる年金で立替精算し、セブ領事館に書類提出の予定です。

 フィリピンでは現金が無ければ何もできません。単身生活の方は、葬儀代など現金50万円ほど、いざというときのために準備しておくことが必要です。』

【編集 : af】

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