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【タイ】赤ちゃんの頭部が米国行きの荷物から発見される

Global News Asia 2014年11月19日 20時11分

 2014年11月15日、タイのバンコクからアメリカへ発送する荷物の中から、赤ちゃんの頭部や人の身体の一部が発見されたと、タイメディアが一斉に報じている。

 11月15日夜、玩具として国際貨物業者の配送センターに持ち込まれた3つの箱をX線検査したところ、不審な物体を見つけた。担当者が開封したところ、アクリルケースに入れられ、ホルマリン液に浸された赤ちゃんの頭部や足、さらに成人のものと思われる刺青の入った皮膚や心臓などが発見された。

 業者から連絡を受けた現地警察では、すぐに発送者の米国人を取り調べて事情を確認した。

 米国人は、タイを訪れたのは初めてであり、問題となっている人体パーツは、サイアム・センター前から乗ったトゥクトゥク(3輪タクシー)に連れて行かれたナイト・マーケットで、数千バーツ(約1万円前後)で買ったものの、具体的な場所は覚えていないとのこと。また、米国に送ろうとしたのは、あくまでも友人を驚かせてやろうと思ったからだと供述したという。

 裏付けとして、米国で受取人として指定された人物にも聴取された模様で、その人物も、内容について、また荷物が送られること自体も知らなかったとの供述を得ているという。

 業者では、荷受け情報などから発送した店舗などを見つけ出すことはできるとしており、今後警察に全面的に協力すると発表した。

 タイ警察では、こうした事態に適応する法律や条文がないとして、該当の米国人を3時間の取り調べ後に釈放したが、他の法律に適応できる条文がないか、検討している。米国人はこの後、カンボジアに旅行するものの、25日には再度警察を訪ねると約束した。
 
 これらの人体パーツは研究所や病院から盗まれた可能性が高く、チャオプラヤー川東岸地区などで密売している場所があるという。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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