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【ミャンマー】教育支援活動にイオンが寄付=ユニセフ

Global News Asia 2014年12月9日 10時30分

 2014年12月8日、日本ユニセフ協会は、イオン1%クラブからユニセフがミャンマーで実施する教育支援活動の資金として、約7500万円の寄付を受領する贈呈式を行なった。

 ミャンマーでは、教育の“質”が大きな課題となっており、崩れかけた校舎、不十分な学用品、トイレや水場の欠如、また、教員の技術や経験の不足により、多くの子どもたちは、きちんと学べる環境に無いのが実情。

 贈呈式に出席した、駐日ミャンマー大使館・経済参事官 ミン ゾウ氏は、「ご支援は、ミャンマーの将来における社会・経済発展にも大きく寄与されることだと確信しています。学校は今日の子どもたちを明日のリーダーに育てていくのです。ミャンマーの子どもたちの、さらなる成長のためにご支援を継続してくださるよう願っています」とお礼の言葉を述べた。

 外務省 岩本 桂一 南東アジア第一課長は、「ミャンマーから国を創っていくにあたり、人材育成の支援を求められています。このプロジェクトは、人材育成の基礎をつくっていただいているものと実感しています。また、日本の子供たちもミャンマーを訪れて、ミャンマーの子どもたちが、どういう暮らしをしているのか感じてもらえる素晴らしいプロジェクトです。12月1日が、ミャンマーとの外交60周年の記念日でした。ミャンマーのテイン・セイン大統領と安倍総理との間で記念のメッセージ交換をしました。この中で安倍総理夫妻は、『いつも、ミャンマーの子どもたちの輝く目に、勇気をもらっています』と伝えました。このプロジェクトで、子どもたちの輝く目を、たくさんたくさん作っていただいていると思いますので、これからもご支援をお願いします」と話した。

 ミャンマーの小学校の状況について、由紀 さおり・安田 祥子姉妹は、「日本に普通にあるものが、彼らの日常の暮らしの中には、無いということを知りました。その中で学校が出来て、教材が一人一人に渡たされ、雨露のしのげるところで、普通に勉強が出来るということが、子どもたちや、家族がどれほど嬉しいことなのか、本当に実感できました。大きな衝撃と喜びと感動でした」と伝えた。

 アテネオリンピック男子体操金メダリスト水鳥 寿思さんは、「子どもたちの輝く瞳にパワーをもらっています。スポーツを教える事は、生きるという意味では、水や食べ物・医療に比べると優先事項は低いですが、豊かに生きるためには重要です。豊かに生きるための機会を多く作っていきたい」。ロンドンオリンピック新体操日本代表キャプテン田中 琴乃さんは、「2度目のミャンマー訪問の時に、子どもたちが、私の目の前で、涙を流して再会を喜んでくれました。私も人生を変えてくれる言葉を、大切な先生からもらったことがあります。何か言葉をかける、ふれてあげるだけでも喜んでくれる子どもたちに、何かできればと思っています。たくさんの笑顔が世界に広がるように祈ります」と述べた。

 一般財団法人イオン1%クラブ 横尾 博副理事長は「(一財)イオンワンパーセントクラブは、1989年に設立され、設立10年が経過した際により社会へ貢献できるような事業を始めようと、ユニセフ協会さまの理解、ご協力をいただき、学校建設支援事業がスタートしました。以来、カンボジア・ネパール、ラオス、ミャンマーで346校を建設してきました。

 毎年春に、ご協力いただいた皆さまとともに学校ができたことを祝する開校式を開催しています。事業の応援団として今春、歌手・女優の由紀さおりさま、声楽家の安田祥子さま、アテネオリンピック体操金メダリスト水鳥 寿思さま、ロンドンオリンピック新体操日本代表の田中 琴乃さまにご参加いただきました。ミャンマー語で歌われる日本の童謡を聞くのは大変な喜びであると伺っていますし、跳び箱を初めて経験したという話も伺い、オリンピック出場者から直接指導を受ける喜びを一人一人が噛み締めていることと思います。

 また、一般のご参加者はこれまでに716名の方がご参加いただきました。中学3年生のときから4年連続参加されている生徒さまからのご感想です。『毎月のお小遣いと、お年玉を貯めて、学校開校式に参加するのをとても楽しみにしています。初めて参加したのは小学生のときです。ふだんの生活で何かにつけて不満なことが多い私にとっては衝撃的でした。こんなに恵まれない環境があるんだ、ということだけでなく、そうした中で、子供たちの笑顔、キラキラに輝く瞳がとても印象的でした。

 私は将来、こうした子供たちに何かをしてあげられる仕事につきたいと思います』また、ミャンマー連邦共和国のヤンゴン市郊外・ラインターヤ地区に建設支援したマホガニー小学校に子どもが通う、お母さまキーン・ウィン・マーンさんからは『新しい小学校は、雨が降ってもとても静かで、子どもも「勉強に集中できる」と言っています。学校に行くのがすごく楽しみなようで、うちの娘は大きくなったら学校の先生になりたいと言っています』とコメントを頂いております。(一財)イオン1%クラブは、このような声を少しでも糧にして、日本発の企業として、社会のために少しでも貢献できるように、そして何よりも、次世代を担う若い方が、教育を自分の財産にして、社会を発展させ、自分自身も成長していく。こういった支援を今後もつづけていくということを今後もお誓い申し上げて、挨拶とかえさせていただきます」と話した。

 この7500万円の寄付金は、全国のイオン店頭などで来店客から寄せられた「ミャンマー学校建設支援募金」と、イオングループ主要企業各社で構成されるイオン1%クラブからの拠出金を合わせたもの。
【編集 : TY】

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