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【カンボジア】JICAー「道路・橋梁の維持管理能力強化プロジェクト」に合意

Global News Asia 2014年12月26日 20時32分

 2014年12月25日、JICA井崎宏カンボジア事務所長は、トラム・イブ・テック・カンボジア公共事業運輸大臣と「道路・橋梁の維持管理能力強化プロジェクト」についての合意文書を締結した。 期間は、2015年からの3年間で、3月には日本からJICAの専門家が派遣されプロジェクトが始まる。

 カンボジアの主要な交通手段は道路が中心。しかし、カンボジアの道路網のほとんどは1920-30年代に建設された古い道路で、1970年以降の内戦の影響により主要道路・橋梁の多くが破壊された。内戦終了以降、道路・橋梁の整備が進められてきたものの、道路網整備のための人材、財源、技術、機材は依然不足している状況にある。特に、橋梁維持管理については体系的な方法が確立しておらず、定期点検などの基礎的業務も実施されていない。

 「道路・橋梁の維持管理能力強化プロジェクト」では、この状況を受け4つに注力する。

1、 橋梁の維持管理サイクルの整備。

2、 公共事業運輸省の道路・橋梁点検能力の強化。

3、 公共事業運輸省の道路修繕・橋梁補修能力の強化。

4、 道路・橋梁維持管理サイクルの地方・関連組織への普及。

 プロジェクト開始後はOn the Job Training (OJT)やパイロット工事の対象となる州整備局を決め、3年間の間に対象州を変更・拡大していくことで持続的な維持管理が行なえるようにする。日本は、長・短期の専門家を派遣する他、維持管理機材の供与、日本での研修を実施する予定。




【編集 : 安麻比呂 】

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