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【エアアジア機 墜落】30人遺体収容・4人身元判明、ブラックボックスの回収急ぐ

Global News Asia 2015年1月2日 23時50分

 2015年1月2日、2014年12月28日午前6時17分(日本時間8時17分)に消息を絶ったインドネシア・スラバヤ発シンガポール行の、エアアジア8501便(乗客乗員162名)エアバスA320型機の捜索が続いている。

 現地メディアによると、これまでに収容した遺体は30人で、DNA検査などで4人の身元確認ができた。現地は悪天候で船舶を中心に捜索が続いている。

 収容された30人の遺体には、救命胴衣は着用されていなかった。1人は赤い制服を着た女性CA。

 レーダーに記録されている上昇速度の数値は驚くほど高く、通常の安全運航の範囲をはるかに超えていた。積乱雲を避けようと上昇したが、乱気流に巻き込まれたエアアジア機は失速し、搭乗者は救命胴衣を装着する余裕もなく海面に叩き付けられるように墜落したのではないかと見られている。

 墜落したのは、レーダーで機影を最後に確認できた位置から東へ約10キロのカリマンタン島南西部沖の地点周辺。現場は、雨期のため悪天候が続いているが、事故原因究明のためブラックボックスの回収を急ぐ。ブラックボックスは、墜落までの操縦席での会話を30分以上録音した『ボイスレコーダー』と、位置・方向・スピード、パイロットが操縦桿を握る握力などの飛行データを記録した『フライトレコーダー』の2つ。発信周波数37.5キロヘルツの水中位置信号送信機(音響発信機・バッテリーは30日間持つ)が取り付けられており、この信号を受信する設備を持つ船舶が現地で捜索にあたっている。信号をキャッチした後にダイバーを潜水させて、ブラックボックスを回収する。

 事故機は、2014年11月に定期点検整備を終えたばかり。これまでトラブルは無かった。機長のエアアジアでの飛行時間は6100時間で、インドネシア軍での飛行時間を含めると2万1千時間のベテランパイロット。フランス人副操縦士は2275時間だった。
【編集 : 高橋大地】

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