2015年1月6日、2014年12月28日午前6時17分(日本時間8時17分)に消息を絶ったインドネシア・スラバヤ発シンガポール行の、エアアジア8501便(乗客乗員162名)エアバスA320型機の捜索が続いている。中国は、インドネシア政府の要請を受けて救難艦「永興島」を出港させた。現場海域に9日到着予定。
現地メディアによると、海底に長さ18メートル・幅5.4メートルなど5つの残骸の他、非常口ドア、スーツケース、救命胴衣、酸素マスクなどが見つかっている。これまでに37人の遺体を収容しDNA検査などで身元の特定を進めている。浮上した遺体は、広範囲に流されている可能性があるため捜索範囲を拡大させた。事故原因の究明に欠かせないブラックボックス(フライトレコーダーとボイスレコーダー)は、海底ソナー探知機を搭載した船舶5隻で捜索したが発見に至っていない。
エアアジア機は、スラバヤを離陸して36分後の28日午前6時12分ジャカルタの管制塔に「天候が悪いので左向きに針路を変えたい」とリクエスト。管制官からの許可後、さらに「6000フィート(約1800メートル)高度を上昇して3万8000フィートにしたい」と再度リクエストしてきた。管制官は周辺の航空機の状況を確認後、6時14分に2000フィート(約600メートル)の上昇を許可すると伝えたが、エアアジア機からの応答がないまま、6時17分に管制塔のレーダーから機影が消えた。
エアアジア機が避けようとした積乱雲は、高度4万8000フィート(約1万4600メートル)に達する大型で、雲の中は氷の粒子を含む氷点下80度の超低温。事故原因は、高度を上げようとした直後に、この氷が機体やエンジンに着氷してエンジントラブルを起こし、エンジン出力が急激に低下した。高度3万6000フィート(約1万1000メートル)まで通常の65%ぐらいの遅い速度で上昇したが揚力を失い、分速1万1000フィート(約3400メートル)で機体後方から急落下し海面に衝突したと見られている。
本来フライト前に取りに行く気象情報を入手せずに離陸していたことも指摘されており、管理がずさんだった可能性も高い。また、 エアアジア機は週4便の運航許可を得ていたが、事故機の飛び立った日曜日の運航許可をインドネシア運輸省航空局から取得していなかったことがわかり、エアアジアのスラバヤーシンガポール線は運航停止になっている。運航許可は、月・火・木・土曜だったが、実際は月・水・金・日曜に運航していた。
【編集 : 高橋大地】
現地メディアによると、海底に長さ18メートル・幅5.4メートルなど5つの残骸の他、非常口ドア、スーツケース、救命胴衣、酸素マスクなどが見つかっている。これまでに37人の遺体を収容しDNA検査などで身元の特定を進めている。浮上した遺体は、広範囲に流されている可能性があるため捜索範囲を拡大させた。事故原因の究明に欠かせないブラックボックス(フライトレコーダーとボイスレコーダー)は、海底ソナー探知機を搭載した船舶5隻で捜索したが発見に至っていない。
エアアジア機は、スラバヤを離陸して36分後の28日午前6時12分ジャカルタの管制塔に「天候が悪いので左向きに針路を変えたい」とリクエスト。管制官からの許可後、さらに「6000フィート(約1800メートル)高度を上昇して3万8000フィートにしたい」と再度リクエストしてきた。管制官は周辺の航空機の状況を確認後、6時14分に2000フィート(約600メートル)の上昇を許可すると伝えたが、エアアジア機からの応答がないまま、6時17分に管制塔のレーダーから機影が消えた。
エアアジア機が避けようとした積乱雲は、高度4万8000フィート(約1万4600メートル)に達する大型で、雲の中は氷の粒子を含む氷点下80度の超低温。事故原因は、高度を上げようとした直後に、この氷が機体やエンジンに着氷してエンジントラブルを起こし、エンジン出力が急激に低下した。高度3万6000フィート(約1万1000メートル)まで通常の65%ぐらいの遅い速度で上昇したが揚力を失い、分速1万1000フィート(約3400メートル)で機体後方から急落下し海面に衝突したと見られている。
本来フライト前に取りに行く気象情報を入手せずに離陸していたことも指摘されており、管理がずさんだった可能性も高い。また、 エアアジア機は週4便の運航許可を得ていたが、事故機の飛び立った日曜日の運航許可をインドネシア運輸省航空局から取得していなかったことがわかり、エアアジアのスラバヤーシンガポール線は運航停止になっている。運航許可は、月・火・木・土曜だったが、実際は月・水・金・日曜に運航していた。
【編集 : 高橋大地】